金沢のおみやげ


金沢は乙女なお菓子の宝庫。旅に出る前からあれこれ目星を付けていましたが
お菓子以外にも予期せぬ出会いがあり、何だかいろいろと買い込みました。
金沢の「旅の思い出」、せっかくなのでご紹介します。


石川屋本舗の「かいちん」。
数ある乙女チック和菓子の中でも、モチーフの可愛さは群を抜いています。
かいちんとは、「おはじき」の昔風の呼び名。
大正時代には葉っぱや桃、ウサギなどいろんな形のおはじきがあって
そこから着想して作られたお菓子なのだとか。なんて乙女なのでしょう!
シャリっとした歯ごたえ、中にはやわらかめのゼリーが封じ込められていて。
かわいくてもったいないのですが、シャクシャクいくつも食べられます。


諸江屋の落雁。
落雁自体も可愛いけど、箪笥にちんまりきちんと収まった様が愛らしい。
引き出しの中は二段重ねになっていて、小さな落雁がたっぷり楽しめます。
諸江屋の落雁は味や形、パッケージ違いでいろんな種類があるので
まさにおみやげ好適品。「オトギクヅユ」などほかのお菓子も素敵です。


茶菓工房 たろうの「もりの音」と「地の香」。
もりの音は、最初に紹介した「かいちん」と同じタイプの砂糖菓子。
プレーン、抹茶、黒糖、ブルーベリーの4つの味。
1センチほどの小さな立方体をつまんで口に放り込むと、
どこかなつかしい食感と、ちょうどいい甘さが広がります。
地の香は、きなこにマカダミアナッツをまぶし、和三盆で包んだ干菓子。
「地の香1つ、もりの音2つ」の組み合わせを抹茶と一緒にいただくのが
金沢から帰ってから数日間続いた、朝の楽しみでした。
おみやげってそんな風に、帰ってからも思い出に浸れるのがいいですよね。

ちなみに、上のお菓子を載せてある三角のお皿も金沢で買ったもの。
ギャルリ・ノワイヨで見つけた藤田圭子さんのまめ皿です。
藤田さんは九谷焼の技術を活かした作品を作っている方ですが、
この皿はレースのような乙女チックな図案がかわいらしくて。


器といえば、こちらの小鉢も買いました。
むかーしからありそうな、ひなびた古道具屋で見つけた昭和初期のもの。
もとは10客入りだったそうですが、バラ売りされて5客が残っていました。
まとめて買うから!と安くしてもらい、予定外のお買い物。
でも、ちょうどこんな大きさのデザート容器がほしかったのです!
金沢だから買った器、ではなく、ほしい器がたまたま金沢にあった‥‥
そういう意味でも、なんだか思い出に残る買い物ができました。
使ってみたら、葡萄にもアイスにも、そして漬け物にも合います。


「きんつば」と「かざぐるま」。これも茶菓茶房 たろうのもの。
たろうはパッケージもかっこいいので、ついつい買ってしまいます。


村上の「梅葛きり」と「本葛きり」。清涼感が夏にぴったり。
シロップを入れた器は、金沢在住の作家・辻和美さんのみにちょこです。
付属のシロップは少々お味が薄かったので、家にあった黒蜜でいただきました。


不室屋の細工麩。奥から「野の花」「もみじ」「こばな」「おてまり」。
お吸い物に浮かべれば、ちょっとした加賀料理気分を味わえます。
まん丸いおてまりはぬるま湯で少し戻してから、あとはそのままお料理に。


福光屋の純米吟醸酒「ごぞう」。
金沢の米と酵母を使い、金沢の5つの蔵で仕込んだ「5つの蔵酒」のひとつ。
尾山神社の御神酒だそうで、小さなお守りがついているのがかわいらしい。
福光屋は老舗でいながら洗練された新しい感性も併せ持つ、上質な蔵元です。
東京にも直営店があり(どれもおしゃれ!)、銀座店に知人がいるので、
金沢店の店長さんを紹介してもらい、仕込み水などを飲ませていただきました。
日本の水にしては硬水なのですが、口当たりはやわらかく美味しい水でした。
次回はぜひ仕込みの時期に訪れて、老舗の酒造りの一端を垣間見たいものです。


直源醤油の丸大豆醤油。最後の最後に、パッケージ買いした醤油です(笑)。
調べてみたら、「見た目にこだわる商品はやっぱり中身もこだわってるな」と
いう印象を受けました。パッケージ買いは、けっこう成功率高いです。


そしてそして、最後に紹介するのは風鈴です。
透明なガラスに手描きのライン、紙の代わりに木がぶらさがっています。
作者は廣島晴弥さん辻和美さんの工房Factory Zoomerのスタッフの方。
夏が来るたび「うちに似合う風鈴はないかな〜」と探していたのです。
なかなか見つからず、「今年もダメか」とあきらめかけていたのに!
自分でも「まさか金沢で、ぴったりの風鈴に出会えるとは!」と驚きました。
「出会い」という意味では、最も感激したのがこの風鈴かもしれません。
ベランダで、ちりんちりんと心地よい風の音を伝えてくれています。

楽しい旅の思い出。形に残るものも、残らないものも。

Veronica

2008/09/17 11:10 AM OUT〜おでかけ・旅行

金沢を訪ねて

8月の終わりに、念願の金沢へ行ってきました。

昔ながらの趣が残る主計町(かずえまち)に建つ木津屋旅館に二泊。
旅館の前を流れる浅野川は8月初めの豪雨で氾濫を起こし、
このあたりも床下浸水の被害を受けたようですが、無事に復旧していました。

浅野川大橋を渡ると、あたりに広がるのはひがし茶屋街。
かつての加賀藩が、付近に点在していた茶屋を集めて整備した街です。
石畳の両側に紅殻格子の店が軒を連ね、藩政時代の情緒を色濃く残しています。

茶屋の外観を活かしてバーやお土産屋を営む店があるかと思えば
店のような玄関の民家があったりして、散策だけでも心浮き立つところ。

茶屋街には、懐華楼志摩のように内部を一般公開している茶屋もあり、
抹茶と生菓子をいただきながら典型的な茶屋の風情を堪能できます。

鮮やかな赤壁、高貴な青壁。モダンアートと見まごうようなふすま柄──
今の時代にも全く色あせない「粋」を作り上げた江戸時代の人々。
日々、芸事に腕を磨いた芸子たちはもちろんですが、
そこで遊ぶ旦那衆もまた、茶屋での時間を真に楽しむために
自らも努力を惜しまなかったといいます。遊びが芸となり、芸が遊びとなり。
粋を解する大人たちが、茶屋の文化を育てていったのですね。

そして。

金沢の面白いところは、そうした昔ながらの粋な文化に、
現代の感性がうまく混じり合っているところです。
辻和美さんのように、金沢に拠点を置いて活躍する現代の作家たちは
金沢の文化と町並みに魅せられながら、日々、自身の創作活動に
いそしんでいるのでしょうね。
←犀川のほとりにある辻和美のギャラリー。ショップも併設。

茶屋で抹茶を味わった後は、イマドキのカフェでコーヒーを飲む
21世紀美術館を観てから、少し歩けば兼六園がある
ランチでボリューム満点の中華を食べ、夜は加賀料理を堪能する──
金沢は、そんな風に、新しいものと古いものが同時に楽しめる街でした。

今度は雪が苔を覆う頃に訪れるのもよさそうだな、と思っています。

次は、街を散策中にたまたま見かけた「中むら」に泊まりたいです。

Veronica

夏のベランダ・ガーデン

ターシャ・テューダーが作り上げたような広大な庭に囲まれ、
ターシャのようなペースで暮らせたらどんなに幸せだろう、と思います。
ターシャの庭、暮らし方・・・そのすべてに感銘を受けています。

東京のど真ん中の狭い一室に暮らし、植物への造詣も深くない私には
ベランダ・ガーデニングが今のところは精一杯ですが、
ターシャの暮らしから学べること、真似すべきヒントは随所にある気がします。

さておき。わが家のベランダにも夏が訪れました。
こんな小さな世界でも、マイ・ガーデンに違いありません。
「あ、またつぼみが増えた!」「この植物は水不足に弱いんだな」と、
日々、小さな発見と、ささやかだけど大きな喜びがあります。

ビオトープにも青い小花が咲き、メダカも元気に泳いでいます。
最初3匹いたメダカは1匹が淘汰されてしまい、今は2匹に・・・。
でもこの金だらいにはちょうどいいバランスのようで、エサも必要なく、
ビオトープの小宇宙は清潔に、健全に保たれています。

ハーブやイチゴには、ネームプレートを付けてあります。
私が料理をしている最中、彼がベランダから間違えずに
ハーブを摘んでこれるように。そして、見た目にもかわいいので♪
水やりするたびに、ハーブやイチゴのいい香りが楽しめます。

夏の象徴は、ひまわり。今はまた新しいつぼみも増えています。

わが家のように、地植えができないベランダ・ガーデニングの場合、
シーズン毎に新しい花を植えて、その季節を楽しむというのも
悪くないんじゃないかと、私は思っています。
もちろん、ハーブや観葉植物や盆栽など、年を越す植物もあるのですが。

以前は、花が終わっても上手に植え替えて楽しみたいという思いもありましたが、
実家の母に「東京は狭いんだから、置ける鉢植えも限られているんでしょう?
その花の盛りを存分に楽しんで、愛でてあげて、シーズンが終わったなら、
新しい季節の花に植え替えたらいいじゃない」と、言われたのです。
「なるほど、そういう楽しみ方もいいなぁ」と私は大いに納得。
ひまわりは夏の間存分にかわいがって、できれば種を収穫するつもりです。


手前のもみじの盆栽は、去年の秋に紅葉し、無事に冬を越して、
春先に新芽が出てきたもの。かなりの勢いで葉を増やしてきました。
桜の盆栽ともども、もみじは毎年上手に年を重ねていきたいです。

そして、ターシャのお庭はムリでも、ベランダ・ガーデニングは楽しみたい・・・
そんな人でも参考にできそうな本。
「パリのナチュラル・ガーデン」さすがのセンスです。

Veronica

 

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