2010/06/19 10:58 PM OUT〜おでかけ・旅行

Patrice Julienの庭

先日、パトリス・ジュリアンさんのお宅へうかがいました。

彼の著書である「生活はアート」のコトバを体現するかのように
人生を楽しむヒントをたくさん示してくれたパトリスさん。
今夏、パートナーのユリさんと、生まれ故郷のプロヴァンスへ
戻る決心をされたそうです。

スタイリングや実生活で使っていた数々の愛するモノたちを
すべてフランスへ持ち帰ることはできない、ということで、
自宅をオープンハウスにし、フリマが開催されたのでした。
和洋さまざまなキッチン用品、アンティーク、植物、水晶から、
洋書、家具、冷蔵庫、それに、シトロエン2CVまで・・・!


家の中のモノは、基本的にすべて売り物。
気になったら、直接パトリスさんに値段や由来を聞けます。
私も小物を中心にいろいろ買い込んできました。

パトリスさんが大切にしてきた品々は、たくさんの人に
買い取られ、これからも大切に扱われていくことでしょう。
でもモノ以外にも、とっても気になることが・・・。
それは、パトリスさんとユリさんが暮らしたこの家。

もうとにかく、お庭がすばらしいんです。

グリーンを中心にした、ナチュラルガーデン。
いつまでもここに座って眺めていたくなるくらい素敵なのに、
さらにその向こうには洗足池公園からの借景が広がっていて・・・。
彼が関わったル・ジャルダン・ドゥ・ジュリアンというカフェが
ありますが、ジュリアンの本当の庭(ジャルダン)はさらに素敵なのです。

おふたりが何年もかけて作り上げたこの庭は、
次にこの家を借りることになる人が受け継げるわけです。
非常にうらやましい限りですが、パトリスさんいわく、
「この庭をいいと思ってくれる人ならこのまま残るけど、
そうでない場合は、元に戻さなくてはならないでしょう」。


そ、そ、そんなもったいない!
これはもう、この庭を「素敵」と思う感性の人に
借りていただきたい。他人事ながら心からそう思います。

手を掛けるのにちょうどいいくらいの広さなので
ここまで作り上げてあったら、
維持していくのはそんなに難しくはないと思います。

そして、このお宅はキッチンも素敵です。
2枚目の写真を見てもわかるように、木が随所に多用されています。
水回りに木が使われるなんて珍しいので
パトさんの指示かと思ったのですが、もとからこうなんですって!

木とステンレスのキッチンは、私も一度やってみたい組み合わせ。
こんな雰囲気ならお料理も気持ちよくできそうですよね。
白いガスレンジはパトリスさんが後から入れたもの。
わが家のロジェール同様、今の日本では
購入するのさえ難しいaskoです。こちらも貴重ですね。
askoが売れたのかここにとどまるのか、私にはわかりませんが。

イキイキとした素敵なお庭と、使いやすくて味のあるキッチン。
それだけ揃っていれば生活は間違いなく豊かになりますよね。
どなたか、このお家、借りませんか!?

Veronica

2010/01/12 12:29 AM OUT〜おでかけ・旅行

京都の宿 cinqとles trois maisons

ryouanji01
年末に、ちょっとした用事があって京都へ行ってきました。
年の瀬の京都は人も少なめで、寒さもさほど厳しくなく、
動きやすかったです。欲しかったモノも買えたし、
おいしいものもあれこれいただいてきました。
会席料理
↑希味(のぞみ)のランチコース。お座敷なのでトキワも嬉しそう。
2100円のを頼んだら、出るわ出るわ・・・デザートまでたっぷり!

さて、京都の「お土産」は次回の日記でご紹介するとして、
まずはこの旅で一番の収穫ともいえるお宿のことを記します。
今回泊まったのは町屋を改造した宿で、1階がカフェ、2階が宿泊施設。
じつはこの素敵な宿を見つけたのは、まったくの偶然でした。
秋口に、たまたま代官山周辺で取材に使えるカフェを探していて
eau cafeのHPを見ていたら、「旅館始めました」のバナーが。
そうなんだぁ・・・とのぞいてみたら、なんだかよさそうな感じです。
京都で2カ所やっているというので、それぞれに1泊することに。

1日目は、御幸町(ごこまち)通りにあるcinq petit chambre

5 bedroom
120年続いた旅館を継承した建物で、小さなお部屋が5つ。
古い佇まいを残しつつも、カフェを多く手がける会社らしいセンスで
小粋な和モダンテイストもほどよく取り入れられて、いい雰囲気です。
リーズナブルだし立地がいいので、旅の拠点にするにもおすすめ。

5 bath
バスルームはモダンで清潔。アメニティはMARKS&WEBです。
そして、寝具には超高級羽毛布団が使われています。
雰囲気を味わうだけでなく、ゆっくり眠る場所としても非常に優秀。

でも何よりすばらしいと思ったのは、 スタッフの対応でした。
格式ある旅館のような接客を期待する人には物足りないかもしれませんが、
自然でかしこまらず、私たちにはむしろホッとできる感じ。
予約の電話のときから、とても気持ちのよい対応をしてもらいました。

2日目は、西陣の住宅街にあるles trois maisons。
cinqに比べると立地的には不便ですが、こちらがまた雰囲気抜群!
宿のほうは1日1組限定で、2階を借り切る形。
2日目から合流した兄夫婦と一緒に、広々とした滞在を楽しみました。

maisons
私たちが使った寝室。トキワを間に挟んで、3人で寝ました。
壁に開けられた四角い明かり取りの向こうはリビングルーム。
maisons room
兄夫婦は畳に布団が敷かれた和の寝室を利用。
小さな坪庭を見下ろす縁側もあり、こちらもいい雰囲気です。
cinqと同じく、最高級の羽毛布団が用意されていました。

maisons bath
バスルームもcinqと同様に、モダンかつ清潔で気持ちよく使えます。
古い建物って、それだけで特有の雰囲気があったりもしますが、
水回りまで古いままだと、ちょっと使いにくいですよね?
そういう意味で、cinqもここも理想的な改装がされている気がしました。

maisons living
夜は、maisonsを切り盛りするスタッフの久枝ちゃんを誘い、
cinqでお世話になった池尻さんも呼び出してもらって、
リビングで酒宴を楽しみました。トキワもミルクで参加☆

じつは、池尻さんは予約の段階からいろいろお世話になっていて、
電話の応対から「親切で気のいいおじさん」だと思っていたのですが
じつはうちの彼と同い年の青年(?)だったのです。
cinqのチェックインのとき(つまり直接会って5分と経たないうちに)
うちの彼は池尻さんを「面白い人だ。話したい!」と思ったようで、
いきなり「今日ヒマですか? 飲みません?」と誘っていました。

maisons ikejiri
池尻さんはあれこれ忙しい人なのでその日はフラれてしまったのですが、
京都2日目の夜に、maisonsのリビングで、飲む機会を持てたわけです。
日本酒にもワインにも詳しく、何でも器用にこなしてしまう池尻さん。
思ったとおり、いろんな意味でおもしろい人でした。
※一番飲みたがっていたうちの彼は、この日、
早くから日本酒やワインを飲んでしまったため途中から記憶がないらしく、
翌朝「飲み過ぎるといろいろ忘れてもったいないなぁ」と後悔してました。

宿の人たちとこんな形で交流できるのも、なかなか素敵な旅の形。

久枝ちゃんともすっかり仲良くなって、
翌朝は1階のカフェでコーヒーをいただきました。
maisons cafe
私たちが大好きな高橋ピエールさんの音楽を久枝ちゃんも好きらしく、
カフェにはピエールギターが流れていました。
いつかピエールさんをここに招いてライブをしたいそうです。
実現したら、私たちもまたここに泊まりに来たいなぁ。

トキワも久枝ちゃんが好きになったようで、酒宴のときから
彼女の顔をじーっと見ていたので、帰り際に抱っこで記念撮影。
maisons hisae

久枝ちゃん、池尻さん、どうもありがとう。またよろしく。

**旅のメモ**
喫茶 静香
久枝ちゃんが教えてくれた、maisonsから歩いて数分の喫茶店。
朝食に、サンドイッチとホットケーキをいただきました。
ホットケーキはなつかしい味、サンドイッチもおいしかった!
こういうお店はタバコが気になってなかなか行けないのだけど、
朝だったせいか全く煙害なし。トキワにも優しくしていただけました。

Le Petit Mec
池尻さんが教えてくれたブーランジェリーカフェ。
ここで朝食を取るつもりだったのですが、この日はお休みでした。
次回は行ってみたいですね。

Veronica

金沢のおみやげ


金沢は乙女なお菓子の宝庫。旅に出る前からあれこれ目星を付けていましたが
お菓子以外にも予期せぬ出会いがあり、何だかいろいろと買い込みました。
金沢の「旅の思い出」、せっかくなのでご紹介します。


石川屋本舗の「かいちん」。
数ある乙女チック和菓子の中でも、モチーフの可愛さは群を抜いています。
かいちんとは、「おはじき」の昔風の呼び名。
大正時代には葉っぱや桃、ウサギなどいろんな形のおはじきがあって
そこから着想して作られたお菓子なのだとか。なんて乙女なのでしょう!
シャリっとした歯ごたえ、中にはやわらかめのゼリーが封じ込められていて。
かわいくてもったいないのですが、シャクシャクいくつも食べられます。


諸江屋の落雁。
落雁自体も可愛いけど、箪笥にちんまりきちんと収まった様が愛らしい。
引き出しの中は二段重ねになっていて、小さな落雁がたっぷり楽しめます。
諸江屋の落雁は味や形、パッケージ違いでいろんな種類があるので
まさにおみやげ好適品。「オトギクヅユ」などほかのお菓子も素敵です。


茶菓工房 たろうの「もりの音」と「地の香」。
もりの音は、最初に紹介した「かいちん」と同じタイプの砂糖菓子。
プレーン、抹茶、黒糖、ブルーベリーの4つの味。
1センチほどの小さな立方体をつまんで口に放り込むと、
どこかなつかしい食感と、ちょうどいい甘さが広がります。
地の香は、きなこにマカダミアナッツをまぶし、和三盆で包んだ干菓子。
「地の香1つ、もりの音2つ」の組み合わせを抹茶と一緒にいただくのが
金沢から帰ってから数日間続いた、朝の楽しみでした。
おみやげってそんな風に、帰ってからも思い出に浸れるのがいいですよね。

ちなみに、上のお菓子を載せてある三角のお皿も金沢で買ったもの。
ギャルリ・ノワイヨで見つけた藤田圭子さんのまめ皿です。
藤田さんは九谷焼の技術を活かした作品を作っている方ですが、
この皿はレースのような乙女チックな図案がかわいらしくて。


器といえば、こちらの小鉢も買いました。
むかーしからありそうな、ひなびた古道具屋で見つけた昭和初期のもの。
もとは10客入りだったそうですが、バラ売りされて5客が残っていました。
まとめて買うから!と安くしてもらい、予定外のお買い物。
でも、ちょうどこんな大きさのデザート容器がほしかったのです!
金沢だから買った器、ではなく、ほしい器がたまたま金沢にあった‥‥
そういう意味でも、なんだか思い出に残る買い物ができました。
使ってみたら、葡萄にもアイスにも、そして漬け物にも合います。


「きんつば」と「かざぐるま」。これも茶菓茶房 たろうのもの。
たろうはパッケージもかっこいいので、ついつい買ってしまいます。


村上の「梅葛きり」と「本葛きり」。清涼感が夏にぴったり。
シロップを入れた器は、金沢在住の作家・辻和美さんのみにちょこです。
付属のシロップは少々お味が薄かったので、家にあった黒蜜でいただきました。


不室屋の細工麩。奥から「野の花」「もみじ」「こばな」「おてまり」。
お吸い物に浮かべれば、ちょっとした加賀料理気分を味わえます。
まん丸いおてまりはぬるま湯で少し戻してから、あとはそのままお料理に。


福光屋の純米吟醸酒「ごぞう」。
金沢の米と酵母を使い、金沢の5つの蔵で仕込んだ「5つの蔵酒」のひとつ。
尾山神社の御神酒だそうで、小さなお守りがついているのがかわいらしい。
福光屋は老舗でいながら洗練された新しい感性も併せ持つ、上質な蔵元です。
東京にも直営店があり(どれもおしゃれ!)、銀座店に知人がいるので、
金沢店の店長さんを紹介してもらい、仕込み水などを飲ませていただきました。
日本の水にしては硬水なのですが、口当たりはやわらかく美味しい水でした。
次回はぜひ仕込みの時期に訪れて、老舗の酒造りの一端を垣間見たいものです。


直源醤油の丸大豆醤油。最後の最後に、パッケージ買いした醤油です(笑)。
調べてみたら、「見た目にこだわる商品はやっぱり中身もこだわってるな」と
いう印象を受けました。パッケージ買いは、けっこう成功率高いです。


そしてそして、最後に紹介するのは風鈴です。
透明なガラスに手描きのライン、紙の代わりに木がぶらさがっています。
作者は廣島晴弥さん辻和美さんの工房Factory Zoomerのスタッフの方。
夏が来るたび「うちに似合う風鈴はないかな〜」と探していたのです。
なかなか見つからず、「今年もダメか」とあきらめかけていたのに!
自分でも「まさか金沢で、ぴったりの風鈴に出会えるとは!」と驚きました。
「出会い」という意味では、最も感激したのがこの風鈴かもしれません。
ベランダで、ちりんちりんと心地よい風の音を伝えてくれています。

楽しい旅の思い出。形に残るものも、残らないものも。

Veronica

2008/09/17 11:10 AM OUT〜おでかけ・旅行

金沢を訪ねて

8月の終わりに、念願の金沢へ行ってきました。

昔ながらの趣が残る主計町(かずえまち)に建つ木津屋旅館に二泊。
旅館の前を流れる浅野川は8月初めの豪雨で氾濫を起こし、
このあたりも床下浸水の被害を受けたようですが、無事に復旧していました。

浅野川大橋を渡ると、あたりに広がるのはひがし茶屋街。
かつての加賀藩が、付近に点在していた茶屋を集めて整備した街です。
石畳の両側に紅殻格子の店が軒を連ね、藩政時代の情緒を色濃く残しています。

茶屋の外観を活かしてバーやお土産屋を営む店があるかと思えば
店のような玄関の民家があったりして、散策だけでも心浮き立つところ。

茶屋街には、懐華楼志摩のように内部を一般公開している茶屋もあり、
抹茶と生菓子をいただきながら典型的な茶屋の風情を堪能できます。

鮮やかな赤壁、高貴な青壁。モダンアートと見まごうようなふすま柄──
今の時代にも全く色あせない「粋」を作り上げた江戸時代の人々。
日々、芸事に腕を磨いた芸子たちはもちろんですが、
そこで遊ぶ旦那衆もまた、茶屋での時間を真に楽しむために
自らも努力を惜しまなかったといいます。遊びが芸となり、芸が遊びとなり。
粋を解する大人たちが、茶屋の文化を育てていったのですね。

そして。

金沢の面白いところは、そうした昔ながらの粋な文化に、
現代の感性がうまく混じり合っているところです。
辻和美さんのように、金沢に拠点を置いて活躍する現代の作家たちは
金沢の文化と町並みに魅せられながら、日々、自身の創作活動に
いそしんでいるのでしょうね。
←犀川のほとりにある辻和美のギャラリー。ショップも併設。

茶屋で抹茶を味わった後は、イマドキのカフェでコーヒーを飲む
21世紀美術館を観てから、少し歩けば兼六園がある
ランチでボリューム満点の中華を食べ、夜は加賀料理を堪能する──
金沢は、そんな風に、新しいものと古いものが同時に楽しめる街でした。

今度は雪が苔を覆う頃に訪れるのもよさそうだな、と思っています。

次は、街を散策中にたまたま見かけた「中むら」に泊まりたいです。

Veronica

2008/06/27 9:47 PM OUT〜おでかけ・旅行

サクラ・フルール

青山にあるプチホテル「サクラ・フルール」です。

先日、田舎の両親が上京した際、このホテルに宿泊。
遠くから来ているので、狭いわが家にみんなで雑魚寝するよりは、
近所のホテルに泊まってもらったほうがゆっくりできるかなと。
最初は駅前のシティホテルを検討していましたが、
こんなに近くにこんなにかわいいホテルがあったなんて!


泊まったのは禁煙の「ローズ」ルーム。壁紙に、ピンクのバラと白い猫♪
決して広くはないですが、女性が宿泊するには十分かと。
自分でもし泊まるとしたら「ルージュ」のお部屋に泊まってみたいな。

建物自体は古いのですが、サクラ・フルールができたのは3年前。
以来、若い女性を中心に抜群の稼働率を誇るのだとか。
値段もリーズナブルだし、女性にはおすすめのホテルです。
部屋数は少なめで空きがないことも多いので、早めのご予約を。

併設のカフェ「メリー・ココ」には、アフタヌーンティーセットや
飲茶バイキングなどもあります。
ただ、個人的には、このカフェのイメージキャラクターが、
どうもホテルの雰囲気に合っていない気がするのです・・・。残念。

Veronica

 

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