2017/03/06 8:12 AM gourmet

ここでしか味わえないイタリアン リストランテ・プリマヴェーラ


静岡県長泉町にある複合美術館クレマチスの丘。
そこに併設してあるリストランテ・プリマヴェーラに行って来ました。
美術館内の食事施設と言うとあまり期待できない所も多いのですが、ここは別格。
地元の人はもちろん、東名に乗って都内から1時間半かけ、わざわざこのレストランに来るお客さんが沢山いるほど、レストランとして独立しています。


クレマチスの丘にあるヴァンジ彫刻美術館。他の施設を散策出来るのもわざわざ足を運ぶ動機になります。


庭園から見たレストラン。右上の建物です。庭園から登っていくことも可能です。


駐車場からはクレマチスの丘内のピッツェリア、チャオチャオとハイセンスなブックセレクトのミュージアムショップを通り過ぎます。美術館施設なので駐車場は余裕があります。


突き当たりにある緑のゲートをくぐり、ガラスの扉の建物がリストランテ・プリマヴェーラ。


グラスアーティスト、三嶋りつ惠の作品が飾られた通路を通っていきます。


美術館の庭園を眺める眺望の良いレストランです。
余計な物が目に入ってこない、都内ではありえない絶好のロケーションです。


施設全体の総料理長、黒羽 徹シェフ。
本場のフレンチやイタリアン、なんとフェラン・アドリアの、あのエルブリでも修行したのだとか。


そんな経験豊かなすごいシェフが都内ではなく静岡県の片田舎をなぜ選んだかと言うと、美味しい料理に必要な物は、鮮度の高い食材と景観が第一条件だから。
確かに、穫れたてを良い景色の中で食べるなんて、都会では難しいですよね。
駿河湾と箱根に囲まれた静岡県長泉町は海の幸と山の幸に恵まれ、中でもハイレベルな野菜の生産者と出会った事で、素材の味を追求したそうです。


とはいえ、最初はエルブリの様な調理と提供もしていたのだとか。
でもエルブリの様な調理法は、50品を5時間くらいかけて提供するので、東京のお客さんは喜ぶけど、地元のお客さんは疲れて2度と来ない。そこでメニューを東京用と地元用、つまり伝統的な料理と斬新な料理2つのメニューを用意する、なんて紆余曲折を経ていたと笑って話してくれました。。
しかし、鮮度の良い食材はやはりシンプルが一番美味しいとの思いがつのり、ヌオーヴァ・クチーナ(新作料理)ではないけれど、トラディチオナーレ(伝統料理)でもない独自の料理、シンプルで美しい料理クチーナ・モノテマーティカ(一品一菜一香料理)に至ったそう。
最高の食材を活かし、一見斬新だけど複雑な調理をしない自然な料理、クチーナ・モノテマーティカは、地元の人にも東京の人にも愛され、この地以外では食べられないイタリアンです。



スペシャリテの1つ、三島大根のズッパ。
オリーブオイルと大根おろしなのですが、スープとして斬新な味です。
ああ、大根おろしだと日本人なら瞬時に理解しつつ驚く、そんな香りと味です。オイルたっぷりだけど、和食とも錯覚する様な、お年寄りでも全部飲めるであろう優しい味。でも優しいと言っても塩気が足りない事はないし、野菜の味は力強いのでインパクトは大。
本当に素材を活かしつつイタリアンとして美味しく仕上げるアイディアには脱帽です。

 
小松菜とパンナコッタのタピオカ入りドルチェ。
え?デザートに小松菜?それは流石にやり過ぎじゃ…
と、思わせておいて食べてビックリ!
小松菜がすごくいい深みとコクを与えていて、野菜の苦味は皆無で甘く、パンナコッタにぴったり。
食べた事ない味ですが奇抜な味ではなく、むしろ万人受けする美味しさにスプーンが止まらないほどの絶品スウィーツです。


野菜ばかりじゃありません、駿河湾名物・手長海老。
海老の香りが部屋中に立ちこめるくらい力強い、いい香り。生臭さの片鱗もありません。
黒羽シェフに聞くと「グリルしただけですよ。塩も入れてません。」とのこと。ホントですか!?って聞き返すくらい、なにか複雑な調理をしてるんじゃないだろうかと思わせる美味しさ。とはいえ、火加減が絶妙なのは写真を見て分かる通りです。鮮度を活かす調理って実は難しいですよね。
年々収穫量が減って値段も上がっているので、食べるなら今の内って一品だそうです。


 
カブのフリッターとサラダ。
ハイレベルな野菜の味が分かる真骨頂です。
ランチの分は朝に、ディナーの分は昼に収穫される、都内では不可能な真の新鮮野菜です。
いざサラダを食べてみると、生野菜なので全く苦くないワケではありません。
でもその苦さが嫌な苦さではない、自然な、かすかな優しい苦味。
だからこそ活きる野菜の甘みと香りがあり、これが本当に新鮮な野菜なんだと感じる、初めての経験をしました。


大理石のワインセラー。ガヤとかサッシカイアとか、イタリアの高級ワインが沢山ありました。
ワインはやっぱりイタリア産なんですね。ここは静岡が頑張っても無理なところでしょうか。

これだけシンプルな調理法でイタリアンと呼べるのは何故ですか?とシェフに伺ったところ、和食やフレンチとは違うイタリアン独自の「下ごしらえ」があるんだとか。これはイタリアに修行に行ったことがある料理人共通の考えだそう。オリーブオイルじゃないんですね。でも食べてみると不思議とイタリアンなんです。

 


ところでプリマヴェーラの前のピッツェリア・チャオチャオですが、薪窯で焼いた本格的なピッツァです。
黒羽シェフが監修しているだけあって、近所にあったら通いたいくらい美味しいんです。パスタも地元野菜にこだわったもの等あって、クレマチスの丘に行くとしたらチャオチャオかプリマヴェーラか悩むくらいです。


撮影した日は天気が良く、山の上から駿河湾が一望できました。
山と海、食材に恵まれた土地の景色です。
クレマチスの丘、わりと高速からアクセスが良いので、ドライブがてらにまた行きたいと思わせるお気に入りスポットになりました。

 

mondo alfa
地元食材を生かした料理法が感動を呼ぶ リストランテ プリマヴェーラの“食べる芸術”
http://www.alfaromeo-jp.com/mondoalfa/dining_primavera/

SHIge

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