2020-05-16

ヴェスヴィオ火山を背景に、まばゆいばかりの青い空と海が広がるナポリ湾にて、ランチできるレストランを探しています。

※サンタ・ルチアの素敵な雰囲気はひとつ前の記事ナポリの絶景!サンタ・ルチアの青い空とヴェスヴィオ火山」でご紹介しています。

■眺めのいいレストランを選んだら、味も最高だった!

ランチには少し早い時間帯で、どこもまだ人影まばら。
「せっかくのサンタ・ルチアだから、ともかく眺めのいいところを」としばし歩いていると、ひとりのカメリエーレが愛想良く話しかけてきてくれたので、「これもご縁!」とお店決定。

HOTELとRISTORANTEが併設されたTRANSATLANTICOトランサトランティコです。

おしゃべりしつつ気配りしてくれるカメリエーレのおじさま。

ホテル側に面したオープンテラスが抜群の眺めです。

■アサリの旨みがパスタにしみ込んだ最高のボンゴレ

ナポリに来たら絶対食べておきたかったのがSPAGHETTI ALLE VONGOLE スパゲッティ・アッレ・ヴォンゴレです。
カメリエーレのおじさんも「パスタの一番のおすすめはヴォンゴレです」と★

パスタ好きな息子も、この雰囲気の中で本場のボンゴレが食べられる!とワックワク。

ハーフサイズの白ワイン(€8)を注文し(息子はいつも通り、ACQUA MINERALE €2)、景色眺めつつワイン飲みつつ、ボンゴレを待ちます。

SPAGHETTI ALLE VONGOLE €14。期待をはるかに上回る美味しさ!

ひとくち食べて、濃厚な旨みに絶句。
アサリの旨みをパスタが完璧に吸い込んでいて、乳化具合もパーフェクト!

アサリ自体はもちろんおいしいのですが、麺が・・・!
ナポリのボンゴレには生クリームもバターも決して入っていませんが、入っているのかと思うくらいにクリーミー。

このボンゴレを食べるまで、自分でつくるボンゴレはどちらかというとつゆだくにしていました。
それはそれでおいしい「スープパスタ」のようだけど、本物のボンゴレは違うんですね。

材料は同じでも、作り方がちょっと違う。
その「ちょっとの違い」がこんなにも大きな差になるんだなぁ・・・
日本に帰ったら今日のこの味を何とか再現したい気持ちに駆られました。

■本場のペスカトーレも堪能!

ペスカトーレも食べてみたかったのでSCIALATIELLO PESCATORAシャラティエッロ ペスカトーラも注文。

SCIALATIELLO PESCATORA €14。たっぷりの魚介をトマトがまとめあげる、南イタリアらしい味わいです。ちなみに日本ではペスカトーレとして定着しましたが、正確にはペスカトーラです。

Scialatelliというのは、長方形の断面が特徴的な太くて短いパスタ。アマルフィ海岸のとあるシェフが生み出したといわれている、カンパニア州の代表的なパスタですが、カラブリアやバジリカータなど周辺地域でもおなじみです。

眺めも味も最高で、忘れられないナポリのランチとなりました。

メイン料理も食べたかったけど、ローマに移動する電車の時間までにあまりなかったので今回はパスタ2品だけ。

次回はぜひここでゆっくり景色を眺めながら、アンティパストやメインの魚介料理も堪能したいものです。

ナポリ。ぜひともまた行きたいです。

そして、本物のスパゲッティ・アッレ・ボンゴレを食べることができたので、わが家でもぜひ再現したいと思います。

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そして、レシピができました◎

「本当においしいボンゴレを作るための4つの秘訣」をご覧ください。

南イタリアを代表する大都市・ナポリには、趣の異なる2つの魅力があります。ひとつ目は、混沌と活気にあふれた旧市街。石畳の路地に庶民的なお店や飲食店がずら〜っと並ぶ下町「スパッカ・ナポリ」をぶらぶら歩いているだけでワクワクしちゃいます。
※スパッカ・ナポリのご紹介はまた別の記事にて!

■街の中心部からナポリ湾まで散策

そしてもうひとつは、ヴェスヴィオ火山を背景にまぶしく輝くナポリ湾の絶景です。
中心部から歩いて、海へと向かいましょう。

ナポリ湾に向かう途中で見えてくる「ヌオーヴォ城(アンジュー家の城)」。後で紹介する「卵城」の立地が不便だったため、「海からちょうどいい距離」にアンジュー家の新しい城(Castel Nuovo)としてカルロ1世が建てたもの。1284年建造の城は災害でこわれ、1443年アラゴン家のアルフォンソ1世が再建したそうです。

私たちが訪れたのは10月初旬でしたが、ナポリの日射しは真夏のよう。
サンタ・ルチアに向かう道すがら、「キリッと冷えたスパークリングが飲みたいな(でももこういう小さな店だし、あったとしてもビールかな)」と思いつつ海岸沿いの露店に立ち寄ると、なんとプロセッコが!

お店のおばちゃんと。このプロセッコ、たったの€3! 息子のお水と大差なし!

プロセッコでのどを潤しながら、ナポレターノお気に入りの散歩道、サンタ・ルチアの海岸通りを歩きます。

「ナポリを見て死ね」の言葉が生まれたのもうなずける、まさに絶景! 
ヴェスヴィオ火山を背景にキラキラ光るナポリ湾、たくさんの小舟、起伏のある海岸線・・・

しばし写真をお楽しみくださいw

■埠頭の先に建つ歴史的建造物「卵城」

サンタ・ルチア通りの先、ナポリ湾に浮かぶ小島・ガリデ島に建つのがナポリ最古の城「Castel dell’ Ovo(卵城)」。

長い埠頭の先端にあり、“海に突き出た城”として有名なサンタ・ルチアのシンボルです。

最初はローマ貴族の館が建っていましたが5世紀後半に修道院となり、12世紀にノルマン王によって要塞化され王宮に。13世紀にはアンジュー家の住居となりました。卵城という名前の由来は諸説ありますが、「基礎に埋め込まれた卵が割れない限り城が壊れることもない」という伝説も。

この「卵城」は長い歴史を誇るだけでなく、最上部にある砲台から絶景が眺められるのも魅力(しかも入場無料)。

そして、城の周りに軒を連ねるカフェやレストランがこれまた魅力的なのです。

今日のランチはこの辺りで!と決め、しばし散策しながらよさげなレストランを探すことに。

ナポリの猫おじさん。港町と猫って、どこの国にも共通するのどかでかわいい眺めですよね。
どこで食べようか迷いますが、せっかくなので絶景を眺めながら食べられる店を探しましょう。

■眺めのよいレストランで出会った、衝撃の美味しさ!

いろいろ歩いてみた結果、愛想良く声をかけてくれたおじさまのいるレストランでランチすることに決めました。

「何しろバリバリの観光地だし。雰囲気重視で味はそうでもないのかな」
なんて思いつつ注文したのに、これがなんと・・・思いがけない衝撃的な美味しさだったんです!

詳細は次回の投稿にて!