■魚介の旨みをシンプルに味わうナポリ料理
acqua pazza アクアパッツァは魚介類をトマトなどと一緒に煮込むナポリ料理。
魚介の旨みをたっぷり味わえるスープがなんともいえずおいしい一品です。
「手早くちゃちゃっと作る漁師料理」なので、ブイヨンなどは不要。
オリーブオイルも使わない、魚介と水とトマトだけのレシピもあるし、
さらにさかのぼれば「海水」と少量の白ワインで煮込んでいたようです。
漁師ならではのおいしい&シンプルな食べ方なんですね。
ちなみにアクアは「水」、パッツァは「飛び跳ねる」「狂った」などの意味。
熱した油に水分を入れるときに水分が飛び散る様子に由来する、とか
シンプルな調理法なのに飛び跳ねるくらいおいしいから、なんて説も。
※同じく「ナポリ」を代表するボンゴレビアンコのレシピもどうぞ↓
本当においしいボンゴレを作るための4つの秘訣
■おうちで気軽に作るために
日本のレストランで頼むとけっこう高価な一品(魚介は高いしねぇ)。
わが家では切り身を使って手軽に、かつ頻繁に作ります。
うちの息子も大好きだし、気兼ねせずたっぷり何度も味わいたいので!
尾頭のついた魚を丸っと使うとダシがよく出るのでそれがベスト。
でも、一匹丸ごとの魚はどうしてもハードルがあがるので、アサリを必ず入れて、貝から出る旨味をプラスします。
トマトは、5月後半くらいからぐんっと甘味の増す「甘さたっぷりプチトマト」(ライフの商品ですw)を必ず使用。
アサリの旬が4〜6月なので、アサリもプチトマトもおいしくなる6月ぐらいのアクアパッツァが一番好きかも。
※ドライトマトを使うのもアリです!
もちろん主役は「魚」。
よさそうな白身魚が入手できたら年中気軽に食べちゃいましょう。
お魚は何でもよいですが、お値段的によく買うのはタラやスズキです。
■アクアパッツァ レシピ
材料:(3〜4人前)
*切り身の魚(写真ではタラを使用)人数分
*アサリ 1パック
*にんにく 1片
*甘さたっぷりプチトマト 7〜8個
*ブラックオリーブ、ケーパー 好みの量
*オレガノ、タイムなどのハーブ(煮込み用)
*イタリアン・パセリ 2〜3枝(散らす用)
*オリーブオイル 大さじ3〜4
*白ワイン 適量
*塩、こしょう 適量
作り方:
下準備:
・アサリの砂抜きをしておく
・白身魚の両面に薄く塩を振り、水気が出たらペーパータオルで拭き取っておく
・にんにくはたたいてつぶしておく
・イタリアンパセリの葉っぱをきざんでおく
(枝は煮込むときに使えるので捨てないで!)
1)鍋ににんにくとオリーブオイルを入れて弱火で加熱し、香りが出たら白身魚をそっと皮目から入れて焼く。
2)軽く焼き色がついたら魚を裏返し、周りにアサリを並べて白ワインを注ぐ。
※ムリに焼き色をつける必要はないので、魚がくずれやすいときは裏返さずそのままアサリを投入してもOKです!
※白ワインはアサリがかぶるくらいの量を目安に。
3)プチトマト、ブラックオリーブ、ケーパー、香り付けのハーブも入れてしばらく弱火で煮込み、アサリの殻を開かせる。
※仕上げに散らすイタリアン・パセリの枝を一緒に入れて煮込んでもOK。
おすすめのハーブはオレガノ、タイムなどです。
4)スープの味を見て、塩気が足りなければ塩・コショウを適宜加える。
仕上げにたっぷりのイタリアン・パセリを散らしたらできあがり!
スープをひたして一緒に食べたいのでバゲットも添えましょう。
もしもスープが余ったら、パスタやリゾットに活用しましょう。
白身魚が具としてちょっと残っていたりして、相当おいしいです♥︎
あえてスープを残しておきたくなるくらい。。。