2020-05-27

■家飲みが好きなら、いいグラスを使いたい

この先あと何回「家飲み」や「ホームパーティ」をする機会があるかな〜?と考えてみました。
ま、わが家はほぼ毎日「家飲み」してる状況なので(笑)、相当な頻度でグラスを使うのは間違いありません。

そうすると、「ちょっといいグラスを使いたい」というのは当然の心理よね!と思うわけです。

リーデル? バカラ? ロブマイヤー?

バカラやロブマイヤーは「もらったらうれしい」けど、家飲みで普通に使うにはまず値段的に買えない。
そして使うたびに「割れないうちに早く洗って、丁寧に拭いて、棚に戻さなきゃ」なんて、緊張して普通に飲めない気がしますw

■おすすめは、ショット・ツヴィーゼル SCHOTT ZWIESE

ちょっとくらい酔っ払いながら洗っても(笑)割れないくらいの頑丈さと、シンプルでかっこいいデザイン性。
収納に限りがあるため食器やグラスを買う際には家族会議を開いて吟味するわが家ですが、ツヴィーゼルはいろんな人にすすめるくらい気に入っています。

リーデルより知名度は低いですが、さすが「質実剛健」なドイツブランド。
じつは、高級ホテルやレストラン、航空会社などでもよく使われている「耐久性と高級感」を兼ね備えたメーカーなんです。

赤も白も泡も、エッジのある直線的なボウル形状が特徴的なPUREシリーズを愛用しています。写真のこちらは「ピュア ソーヴィニヨンブラン」。中身は息子が白ワイン代わりに(?)飲んでるおいしい緑茶「つゆひかり」。本当にこんな美しい緑色なんです!

なぜそんなに頑丈なのか?

秘密は、ショット・ツヴィーゼルが採用しているチタニウムとジルコニウム混合の「トリタン®クリスタル」という素材と独自の製法にあります。
透明度や輝きをアップさせながら強度もあげているんですね〜。

代官山に直営店「ツヴィーゼル・ブティック」があるのですが、そこに行くと「えっ!こんなことしても割れないの!?」と思わずびっくりするディスプレイがされているので、お近くの方はぜひ行ってみてください!

6脚まとめて買うならこちら↓のほうがお得みたいです。

■小学生も愛用!「緑茶」の味も変わります♥︎

プラスチックのコップなら割れることはないですが、使い方も適当になるのは当たり前。
「パパとママとおんなじグラス」を使うとき、息子は小さい頃からすっごく慎重にそーっと扱っています。

割れるグラスだからこそ大切にするんですよね。大人も子どもも。

小学生でも安心して使えるくらい、頑丈でかっこいいグラスって、良くないですか?
小学生の息子が月一で開催するカフェイベントの様子です。息子も使うしお客さんも使うので、結局は6脚買いました。
6脚セットはこちらで扱っています。2脚セットを3箱買うより断然安い!


しかも、「かっこいいグラス」は、単に「かっこいい」だけでなく、「味をよくする」効果もあるんです。

日本酒きき酒師の資格を取ったとき、ワイングラスで大吟醸を飲むと香りが際立ち、よりおいしく感じるのを知って驚きました。

今や世界中で大人気の「獺祭(だっさい)」は私の実家のすぐそばで醸造されていて以前からよく飲んでいますが、あのなんとも言えないフルーティで華やかな吟醸香は、ワイングラスで味わうと何倍にも増幅されるんです。

もともとグラスで飲むことを想定せずに醸されている日本酒でもそうなのですから、ご本家のワインは言わずもがな。
※赤ワインのグラスも今度ご紹介させていただきますね♥︎

ワインや日本酒だけでなく、先ほどから写真で登場している緑茶もそうです。
わが家では、私と夫が白ワインを飲むとき、お茶好きの息子も必ず同じツヴィーゼルのグラスで緑茶を飲みます。
「パパママとおそろい」というのがうれしいだけでなく、ワイングラスで飲むと「香りが全く違う」そうです。

私たちも緑茶で試しましたが、本当にそうです。
※良質なお茶を適切な温度でいれるとなおさらわかります。
お茶の話も近々まとめたいと思っています!

■シャンパングラスこそ、家飲みに必須!

赤も白ももちろんおすすめなんですが、家飲みを盛り上げるのに必須なのって、「まずは乾杯!」のためのシャンパングラスではないでしょうか。

もしここにシャンパングラスじゃなくてプラスチックのコップがあったら・・・んー、、盛り上がらないっ(笑)。
おうち時間やホムパを楽しみたいなら、買って損はないです。

こちらもPUREシリーズ。何度見てもかっこいいわ〜。
もちろんツヴィーゼルだけの「トリタン®クリスタル」なので頑丈で扱いやすいです。

「泡」を楽しみたいので、グラスの底に刻印された小さな「発泡ポイント」も重要です。
ゆったりと立ちのぼるグラスの中のペルル。す・て・き〜。

※ペルルって、シャンパンをグラスに注いだときに底からつながって上ってくる泡のこと。
真珠という意味らしいです。上の写真できれいに写ってますね。
で、表面にできる丸い輪がコリエ(ネックレス)だって。
さすが、フランス人は言うことが違うぜ。

PUREシリーズのシャンパングラスは少しボウルがゆったりしているので、香りをじっくり味わえます。
フレッシュなスパークリングより落ち着いたシャンパンやプロセッコを楽しみたい人に!

■スパークリングに合う、簡単 美味なおつまみ

スパークリングを飲むシーンって、パーティの序盤が多いですよね。
料理をつくる人も一緒に飲み始めたいので、「あらかじめ作って置いておける」「さわやかで軽やか」なおつまみがあると便利です。

◎レシピもどうぞ→「最強の前菜!アルゼンチン赤海老とサーモンのタルタル」

今回の写真に合わせたのは、アルゼンチン赤海老のタルタルとサーモンのタルタル。
生で食べられるアルゼンチン赤海老とサーモンをそれぞれ細かく刻み、さわやかに味付けしておいたもの。

これ本当に激うま! 海老好きな私が太鼓判を押します◎
レシピはこちら

簡単でおいしいし、クラッカーにのせれば立派なアンティパストに。
もちろんスパークリングによく合います◎

「グラスを変えるとお酒の味が変わる」
それは誰もが実感できる事実ですが、グラスの効果はそれだけではありません。

ツヴィーゼルのかっこいいグラスは、
家飲みの満足度・おうち時間の充実度をどどーん!とあげてくれますよ。




2020-05-22

■アウトドア・マニアの夫も驚愕した、すごいグリル!

キャンプが大好きです。
中でも夫は幼少期からキャンプを日常的に楽しんでいて、道具へのこだわりも相当なもの。

ある日のキャンプ風景↓
2012年の写真ですが、「グランピングを先取りしてたよね」とアウトドア雑誌の人によく言われましたw

白いテントはアメリカから個人輸入したKIFARU。関税がどうのとか英語でやりとりしてめんどくさかったけど、非常に気に入っております。上部から煙突を出して換気できるためテント内でストーブが焚けるすぐれもの!

夫が道具を選ぶ基準は

機能性、耐久性に優れている(用意や片付けの手間は惜しまないが、すぐにこわれたりやたら扱いが難しいのはNG。口コミ・評価をとことんチェック!)
・持つのが誇らしいデザイン(良質なデザインとは、機能と見た目の両方を満たしてこそ)
・リーズナブルな価格(これだ!と思ってもすぐには決めず、比較検討して品質・デザインが優れていてなおかつ最も良心的な価格のものにする)

です。
これらを満たしていないアイテムって、意外と多いんですよね・・・。

そんな夫が「バルコニーでもアウトドアでも使える、コンパクトで使いやすいBBQグリル」を探しまくり、たどりついたのがKVASSだったのです。

KVASSバーベキューコンロのおかげで、焼き鳥でもソーセージでも喜んで焼いてくれるようになった息子と友人。「お手伝い」が「楽しみ」に変わります!

■たったの1秒でサクッと展開・収納!

KVASSバーベキューコンロ、まず一目でわかるのはシンプルですっきりしたデザイン。

余計なでっぱりもないし、ロゴがブラックなのも良いですね。
飽きのこない、とても良質なデザインだと思います。

続いて機能性です。
なんと!たったの1秒で、まさしく瞬時に、展開・収納できちゃいます!

Amazonのページに動画も載っていますが、実際夫がやってみて
「ホントだ〜っ!1秒でできる〜っ!」とおもしろがり、
何度も閉じたり開けたりを繰り返していました。子どもかっ!w

そして、実際の使い勝手は、小学生男子だけでも余裕で使いこなせる感じ。

「3D循環型」という設計だそうで、通気・防風の熱循環にすぐれ、燃焼効率も高くなっています。
小学生たちも「火力が安定している!」といっちょ前に太鼓判!でした★

そして、収納性も抜群でした。
折りたたむと32cm×21cmで、厚みなんて数センチ程度しかありません。
(収納袋までついてます!)

これなら、
「たまに屋上やベランダでやりたい」という人でも収納しておけるし、
キャンプ道具一式と一緒にしまっておいても全く邪魔になりません!

■子どもとのおうち時間が充実します!

そもそも夫が「コンパクトなBBQグリルを探そう」と思ったきっかけは、息子。

COVID19の影響でまだまだ休校が続いていますから、
「家で何をさせよう、どのように過ごさせよう」というのは
どこの家庭にも共通するお悩みだと思うんです。

「せっかくの春なのに・・・キャンプやピクニックに行きたかったなぁ」
という息子のひと言に、私たちも「うんうん、わかるよ」とうなずき返し
「よっし、おうちでアウトドア気分を満喫しようではないか!」
ということになったわけです。

ソーセージも分厚いTボーンも、完璧に焼いてくれます◎
じぃじの誕生日には、実家のバルコニーでも焼き鳥ボーイズ大活躍。火起こしからふたりでやってくれました。
「炭火の香りがたまらないねぇ」とじぃじも大喜び!

■おいしい炭火焼き鳥が自宅で食べられます!

今回KVASSを買ったきっかけは、「自粛期間中のおうち時間を充実させたいから」というのがあったのですが、そもそも以前から「炭火のおいしい焼き鳥を家で食べたい」という野望を持ち続けていたことも大きいです。

BBQコンロってアウトドアだけじゃなく、普段の食事にも使えるんです!

普通の焼き鳥なら、鶏もも肉を適度な大きさに切って、エバラ「やきとりのたれ」をつけながら焼くだけで、めーっちゃおいしく焼き上がります。
炭火の香りって、なんでこうもおいしいのでしょうっ!

インドネシアやマレーシアの人気メニュー「サテアヤムや、なかなかお店では食べられないバリ風の「サテリリ」なんかもお手のもの!

※サテアヤム、サテリリは、私の料理教室でも大人気のメニューです。
近々、レシピもアップしたいと思っております〜。

こういう料理、もしKVASSのBBQコンロを買ってなかったら、家で作ることもなかったと思います。

というのも、以前、フライパンで作ってみたものの「あれ・・・?バリ島で食べたのよりおいしくない・・・」と感じ、以来作ってなかったんです。

東南アジアのお店って炭火焼きが普通なので、「あれよりおいしくない」と思った理由は、肉の味付けよりも、焼き方、つまり炭火効果だったんだなぁと思うんです。

いや〜、本当にいい買い物したな〜。
家族3人(+息子の友人たちもw)、大満足です★★★★★

2020-05-16

ヴェスヴィオ火山を背景に、まばゆいばかりの青い空と海が広がるナポリ湾にて、ランチできるレストランを探しています。

※サンタ・ルチアの素敵な雰囲気はひとつ前の記事ナポリの絶景!サンタ・ルチアの青い空とヴェスヴィオ火山」でご紹介しています。

■眺めのいいレストランを選んだら、味も最高だった!

ランチには少し早い時間帯で、どこもまだ人影まばら。
「せっかくのサンタ・ルチアだから、ともかく眺めのいいところを」としばし歩いていると、ひとりのカメリエーレが愛想良く話しかけてきてくれたので、「これもご縁!」とお店決定。

HOTELとRISTORANTEが併設されたTRANSATLANTICOトランサトランティコです。

おしゃべりしつつ気配りしてくれるカメリエーレのおじさま。

ホテル側に面したオープンテラスが抜群の眺めです。

■アサリの旨みがパスタにしみ込んだ最高のボンゴレ

ナポリに来たら絶対食べておきたかったのがSPAGHETTI ALLE VONGOLE スパゲッティ・アッレ・ヴォンゴレです。
カメリエーレのおじさんも「パスタの一番のおすすめはヴォンゴレです」と★

パスタ好きな息子も、この雰囲気の中で本場のボンゴレが食べられる!とワックワク。

ハーフサイズの白ワイン(€8)を注文し(息子はいつも通り、ACQUA MINERALE €2)、景色眺めつつワイン飲みつつ、ボンゴレを待ちます。

SPAGHETTI ALLE VONGOLE €14。期待をはるかに上回る美味しさ!

ひとくち食べて、濃厚な旨みに絶句。
アサリの旨みをパスタが完璧に吸い込んでいて、乳化具合もパーフェクト!

アサリ自体はもちろんおいしいのですが、麺が・・・!
ナポリのボンゴレには生クリームもバターも決して入っていませんが、入っているのかと思うくらいにクリーミー。

このボンゴレを食べるまで、自分でつくるボンゴレはどちらかというとつゆだくにしていました。
それはそれでおいしい「スープパスタ」のようだけど、本物のボンゴレは違うんですね。

材料は同じでも、作り方がちょっと違う。
その「ちょっとの違い」がこんなにも大きな差になるんだなぁ・・・
日本に帰ったら今日のこの味を何とか再現したい気持ちに駆られました。

■本場のペスカトーレも堪能!

ペスカトーレも食べてみたかったのでSCIALATIELLO PESCATORAシャラティエッロ ペスカトーラも注文。

SCIALATIELLO PESCATORA €14。たっぷりの魚介をトマトがまとめあげる、南イタリアらしい味わいです。ちなみに日本ではペスカトーレとして定着しましたが、正確にはペスカトーラです。

Scialatelliというのは、長方形の断面が特徴的な太くて短いパスタ。アマルフィ海岸のとあるシェフが生み出したといわれている、カンパニア州の代表的なパスタですが、カラブリアやバジリカータなど周辺地域でもおなじみです。

眺めも味も最高で、忘れられないナポリのランチとなりました。

メイン料理も食べたかったけど、ローマに移動する電車の時間までにあまりなかったので今回はパスタ2品だけ。

次回はぜひここでゆっくり景色を眺めながら、アンティパストやメインの魚介料理も堪能したいものです。

ナポリ。ぜひともまた行きたいです。

そして、本物のスパゲッティ・アッレ・ボンゴレを食べることができたので、わが家でもぜひ再現したいと思います。

↓↓↓↓↓


そして、レシピができました◎

「本当においしいボンゴレを作るための4つの秘訣」をご覧ください。

南イタリアを代表する大都市・ナポリには、趣の異なる2つの魅力があります。ひとつ目は、混沌と活気にあふれた旧市街。石畳の路地に庶民的なお店や飲食店がずら〜っと並ぶ下町「スパッカ・ナポリ」をぶらぶら歩いているだけでワクワクしちゃいます。
※スパッカ・ナポリのご紹介はまた別の記事にて!

■街の中心部からナポリ湾まで散策

そしてもうひとつは、ヴェスヴィオ火山を背景にまぶしく輝くナポリ湾の絶景です。
中心部から歩いて、海へと向かいましょう。

ナポリ湾に向かう途中で見えてくる「ヌオーヴォ城(アンジュー家の城)」。後で紹介する「卵城」の立地が不便だったため、「海からちょうどいい距離」にアンジュー家の新しい城(Castel Nuovo)としてカルロ1世が建てたもの。1284年建造の城は災害でこわれ、1443年アラゴン家のアルフォンソ1世が再建したそうです。

私たちが訪れたのは10月初旬でしたが、ナポリの日射しは真夏のよう。
サンタ・ルチアに向かう道すがら、「キリッと冷えたスパークリングが飲みたいな(でももこういう小さな店だし、あったとしてもビールかな)」と思いつつ海岸沿いの露店に立ち寄ると、なんとプロセッコが!

お店のおばちゃんと。このプロセッコ、たったの€3! 息子のお水と大差なし!

プロセッコでのどを潤しながら、ナポレターノお気に入りの散歩道、サンタ・ルチアの海岸通りを歩きます。

「ナポリを見て死ね」の言葉が生まれたのもうなずける、まさに絶景! 
ヴェスヴィオ火山を背景にキラキラ光るナポリ湾、たくさんの小舟、起伏のある海岸線・・・

しばし写真をお楽しみくださいw

■埠頭の先に建つ歴史的建造物「卵城」

サンタ・ルチア通りの先、ナポリ湾に浮かぶ小島・ガリデ島に建つのがナポリ最古の城「Castel dell’ Ovo(卵城)」。

長い埠頭の先端にあり、“海に突き出た城”として有名なサンタ・ルチアのシンボルです。

最初はローマ貴族の館が建っていましたが5世紀後半に修道院となり、12世紀にノルマン王によって要塞化され王宮に。13世紀にはアンジュー家の住居となりました。卵城という名前の由来は諸説ありますが、「基礎に埋め込まれた卵が割れない限り城が壊れることもない」という伝説も。

この「卵城」は長い歴史を誇るだけでなく、最上部にある砲台から絶景が眺められるのも魅力(しかも入場無料)。

そして、城の周りに軒を連ねるカフェやレストランがこれまた魅力的なのです。

今日のランチはこの辺りで!と決め、しばし散策しながらよさげなレストランを探すことに。

ナポリの猫おじさん。港町と猫って、どこの国にも共通するのどかでかわいい眺めですよね。
どこで食べようか迷いますが、せっかくなので絶景を眺めながら食べられる店を探しましょう。

■眺めのよいレストランで出会った、衝撃の美味しさ!

いろいろ歩いてみた結果、愛想良く声をかけてくれたおじさまのいるレストランでランチすることに決めました。

「何しろバリバリの観光地だし。雰囲気重視で味はそうでもないのかな」
なんて思いつつ注文したのに、これがなんと・・・思いがけない衝撃的な美味しさだったんです!

詳細は次回の投稿にて!

2020-05-04

■友人の竹林で「たけのこ掘り」

田舎の盆地で生まれ育った私にとって、「春のたけのこ掘り」は毎年当たり前に繰り返す日常のひとつでした。中学生ぐらいになると掘るのには飽きて、食べるだけでいいのに!と思ったりもしましたが。

息子はたけのこ掘り未経験。「ボクもやってみたーい!」と小さい頃から所望していましたがなかなかチャンスがなく。昨年から、知人の竹林にてたけのこを掘らせてもらえることになりました。

竹林の持ち主いわく、去年はたけのこが不作だったそうですが、今年は豊作とのこと。

2回目となる今年は、去年の経験があるし、本人的にも体力・筋力がついてきたので、大きなたけのこをたくさん収穫!

名人の指南で、先端だけが顔を出している状態から掘り始め。おかげでこんなに立派なたけのこもえぐみなし。それにしても、よくひとりで掘れましたっ◎
たけのこ料理に欠かせない山椒の葉も取らせていただきました!

■下茹でしてアクを取ったら、まずはわさび醤油でお刺身を

せっかくの掘りたても、放っておくとたちまちえぐみが増えてしまいます。一刻も早く下茹でせねば! わが家にある大きい鍋3つを総動員し、米ひとつかみ(米ぬかの代わり)とタカの爪も加えて、水から加熱。沸騰したら弱火にして1.5〜2時間茹で、たけのこがやわらかくなったら火を止めて、そのまま冷めるまで放置します。

そ・し・て!

まずはお刺身。わさび醤油でシンプルに味わいます。えぐみなんて全くなく、ほんのり甘くておいし〜い! さすが掘りたて!!

本当は『美味しんぼ』で観たように、下茹でもしないそのまんまの状態で味わいたいところですが、そこまでやるにはまだ地面から顔を出していないたけのこを掘り当てて、竹林で速攻食べるくらいでないとやはりえぐみが・・・(私が小さい頃、ばあちゃんや両親はそんな風にして食べていたそうです)。

わが家で愛用している、甘めの鹿児島醤油がお刺身にぴったり!

でも、下茹でしただけでそのまんま食べられるだけでかなりの贅沢。自分で掘らない限りなかなか味わえないおいしさです。

■揚げたそばからつまみ食いが止まらない「磯辺揚げ」

天ぷら粉に粉末の青のりを混ぜるだけなのでとても簡単なのですが、
揚げたてがたまらなくおいしくて、つまみ食いが止まりません!

ナポリでは、ピッツァの生地で魚介をフリットにしたものがストリートフードとして大人気で、みんな気軽に食べ歩いています。

同様にピッツァ生地を使った定番おつまみとして「ゼッポリーネ」があります。何かの具を包むわけではなく、ピザ生地(強力粉+薄力粉、ドライイースト、塩)に生の岩のりを混ぜて発酵させたものを丸め、カリッと揚げたシンプルなもの。青のりの香りと生地の食感、ほどよい塩気がクセになるおいしさで、私の大好物なんです。

そのゼッポリーネをたけのこの天ぷらにも応用。平たくいえば「磯辺揚げ」ですけどねw 
ナポリにも同じような「青のりの揚げ物」があるなんて面白いですよね。
イタリア人にもたけのこの磯辺揚げ、食べさせてあげたい!

生地を一から作るのは大変なので(あのガリッとした生地でたけのこを揚げるのも絶対おいしいと思うんだけど)、市販の天ぷら粉に粉末の青のりを加えて使用。
サクッと揚がったら塩を振りかけていただきます。簡単めちゃ旨っ!

思い返せばこの食べ方、実家の母がたけのこの季節によくやってくれたんです。
わが家は兄弟そろって「磯辺揚げ」が大好きだったので。

■イタリア人にも食べさせたい!バター醤油たけのこペンネ

こちらも「イタリア人に食べさせてあげたい」シリーズ。つまり、それくらいおいしいんです♥︎

たけのこ掘り初挑戦だった昨年、息子が自分で味付けして完成させたバター醤油のたけのこペンネ。これがびっくりするほどおいしくて、きっと今後も毎年必ず作る定番パスタになりそうです。

詳しいレシピはこちらからどうぞ。

■パルミジャーノとイタパセを散らしたたけのこのリゾット

もうひとつイタリア風のリゾットも。ペンネとほぼ同じ材料でできます。


「たけのこリゾット」はこちらのレシピもチェックしてみてください。

■「たけのこご飯」がやっぱり最高!

具は、にんじん、油揚げ、鶏もも肉、たけのこです。ダシと醤油で炊いています。いつもの炊き込みには干し椎茸も入れますが、たけのこのときは入れません。

パスタもリゾットも絶品に違いないのですが、やっぱりねぇ、一種のノスタルジーなんでしょうか、たけのこご飯は一枚も二枚も上手。

今回は大きめにたけのこを切って存在感を楽しみましたが、おにぎりなんかはもう少し小さめに切るとまとまりやすいです。
お味噌汁でもそえれば、すでにご馳走。
醤油をまわしかけながら焼きおにぎり!も最高ですよね。

田舎育ちの私にとっての「春」といえば、つくし、ぜんまい、蕗、たけのこなど、毎日おばあちゃんと一緒に、それこそイヤになるくらいに(笑)、裏山の身近な恵みを収穫していたものです。山菜や蕗はどうも苦手だったけど、今食べると「今だけ」のありがたさと、苦み走った独特のおいしさを感じますね。

おばあちゃんがよく「大人になったらねぇ、こういうのもおいしゅう感じるんよ。いまは苦いじゃろうけどねぇ」と言っていたけれど、本当じゃねぇおばあちゃん、と思います。

でも、子どもの頃からたけのこだけは好きじゃったよっ! とくにたけのこご飯ね。うん、これはもう、日本人みんなのノスタルジーなんでしょうね。

2020-05-02

「私の好きな #料理本リレー」のバトンがまわってきました。こんなタイミングだし、子どもと一緒に作りたいよね〜!ということで、お菓子の本をセレクト。「愛読している料理本・・・ど、どうしよう、どの子にしようっ!?」と愛ゆえの板挟み状態に悩みつつも、3冊ほどご紹介したいと思います。

「主婦と生活社」料理編集部 @ryourinohon の皆さんが始められたこのリレー。仕事仲間であり家族ぐるみのお付き合いもあり、おいしいもん大好き仲間でもあるCAKEの慶太くんからバトンがきましたよっ。またみんなで飲みたいな〜。

■”コンフィチュールの妖精”クリスティーヌ・フェルベールさんの『La Cuisine des Fées』

2008年の初版本です(今思うと、息子が生まれた同じ年!)。洋書専門店「嶋田洋書」(←2015年に閉店・涙)で買ったもの。カバーをはずすと汚れそう、とめずらしく透明カバー付きのまま保存しています。


写真集を見るときと同じく、ページにあとをつけるのがイヤなので、きっちり開くこともできないっていうw

フランス語は一切読めません。レシピブックなのに読めないって、ちょっとあなた。でもこれは、アートブックなんです。技術と技の結晶です✨️ 

ともかくちょっと見てくださいよ、みなさん。

なんだこのドリーミーなスタイリング。ドリーミーでいて甘すぎない。実際食べたらきっととろけるほどに甘いんだけどさ、ほどよく硬質感があって絶妙なスタイリングです。

文字側のページのデザインもいいんです。添えられたイラストも素敵。

ここに載っているお菓子を私が作ることは、残念ながら一生ないと思うけど、息子にも受け継ぎたい料理本です。

1冊でこんなに長くなっちゃって・・・あと2冊だけ、紹介させてください。

■暮らし方が伝わる『ステラおばさんのアメリカンカントリーのお菓子』

2冊目は、「眺めて楽しい」だけでなく、「ちゃんと作れる」のも魅力のこちら。『赤毛のアン」とか『大草原の小さな家』、そしてターシャ・テューダーが好きな方なら絶対気に入る良書です。

※大草原の小さな家、いまAmazon Prime Videoで提供中なので、家族で観てます。素敵すぎて毎回泣ける・・・(今日観た第3話も号泣ポイント3回)。

著者はジョセフ・リー・ダンクルさん。株式会社アントステラの代表取締役。つまり、ステラおばさんの手焼きクッキーのお店を日本で全国展開してくれた人。Aunt Stella(ステラおばさん)は彼の叔母さんです。

舞台はステラおばさんが暮らしたペンシルバニア州、ダッチ・カントリー。はるか昔から受け継がれるアーミッシュの暮らし方や、素朴でおいしそ〜うな、ステラおばさん秘蔵のレシピが紹介されています。キラキラしてるんですよね、全ページが。

写真を眺めるだけでも幸せな気持ちに包まれますが、そこに書かれた「アーミッシュの暮らし」がまたなんともいえず良いのです。

もっと良いのが、レシピが写真入りでわかりやすいこと! いろ〜んなカントリー・クッキーからケーキ、パイまで、たくさん作りたくなっちゃいます。

私がよく作るのは、表紙にもなっている「Apple Upside-down Cake アップル・アップサイドダウン・ケーキ」ですが、ココナッツLoverなのでAngel Food cake エンジェル・フード・ケーキも好きです♥︎

■家族の思い出を毎年作る『クッキーのレシピ集500』

最後に紹介するのは、息子が小さい頃からのお気に入り料理本。寝る前に「きょうはこのほんをよんでね」と読み聞かせ本に指定してきたことも何度か(何度読んでも、書いてあるのはレシピなんだけどw)。

たくさん付けられたブックマークも、「次に作って」と、息子が貼りまくったものです。

中でも私たち家族にとって特別なのはレイヤード・バースデー・クッキー。

500もあるレシピの中でも、このクッキー(というか、もはやケーキですけど)に熱烈ラブコールを送っていた息子のリクエストに応え、初めて作ってみたのが2013年。5歳のときです。ちょっと見本とは違うけど。

4歳のときから「作ってほしい」と言われ、それ以降も折に触れてこのレシピ集を見ていたので、彼にとっては一年越しのケーキ。完成品を見て「はっ!!」と息を呑む、「うれしさ」を表現するお手本のようなリアクションでした。

マーブルチョコの色をブルーと白だけにまとめてみたり、チョコレートをホワイトチョコに変えてみたり、キャンドルが変わったりして、毎年少しずつ見た目は変化しますが、誕生日になると今も必ず作っています。「今年は違うケーキにする?」と息子に聞いたこともありますが、「いやだ、絶対あれがいい!」と。彼にとって、バースデイの思い出はあのケーキとともに形作られていくのでしょう。もちろん私たち親にとっても。

著者であるフィリッパ・ヴァンストーンさんにお礼をつたえたいくらい、キドウエ家にとってスペシャルな料理本なのです。

#料理本リレー、お次はbaby toy代表も務める、じゅんじゅんことSatoko Hirano にバトンを。彼女が毎年子どもたちのためにつくるバースデーケーキの大ファンです。そして彼女が綴る言葉も大好き。