2020-11-29

アルベロベッロ「マタレーゼ」Mariaおばあちゃんのカプチーノ

■「世界で一番おいしいカプチーノをいれてあげる」と誘われて

そのおばあちゃんとの出会いは、早朝のアルベロベッロ。
朝食は宿泊中のB&Bでと決まっていたので、その時間まで散策しよう!と、まだ人気の無い通りを歩いていたときのことです。

ここは、たくさんのSHOPが建ち並ぶRione Monti地区の中でもメインストリートといえるモンテ・サン・ミケーレ通り。
まだ開店前の時間帯で、動画や写真を気ままに撮っていたのですが、とあるお店の前に立っていたおばあちゃんと目が合いました。

「Buongiorno!」と挨拶すると、
おばあちゃんはたちまち満面の笑みになり「giapponese?日本人ね?」

「Si Si!」と店内に招き入れられながら、「あ、このおばあちゃん、YouTubeで観たぞ〜」と思い当たりました。

Maria Claudia Caporasoさん。Matarreseというお土産屋さんをやっている、「日本大好き!」な名物おばあちゃんです。

アルベロベッロは白川郷と姉妹都市を結んでいます。そのご縁で、おばあちゃんは日本に招かれたこともあるそうで、カタコトながらも熱心な英語でそのときの様子を語ってくれました。日本と日本人が大好き!と何度も言いながら。

■まずはおばあちゃんのお店でお買い物

そんな親切でかわいらしいおばあちゃんがやってる店ですから、ここで何か買いたい!と思うのが人情でしょ。

買う気満々でお店を見まわすと、入口付近の一画にはプーリアでよく見かける陶器の笛がずらり。
吹くと願いが叶うという定番のお土産で、甲高い音で吹いている子どもたちをけっこう見かけました。

息子が首にかけているのがその笛。帰り際、おばあちゃんがプレゼントしてくれたものです。

「うーん、どうしよっかな〜」とその笛を眺めていると、おばあちゃんが「素敵なリネンもあるから見てみる?」と微笑みながらいざなってくれまして。

うぉーっと! こんな素敵なものが奥にあったのか!
ぜひとも買いたい! とガゼンやる気になった私。

けれどもおばあちゃんは商売そっちのけで、「まずは屋上にあがって景色を見ておいで」と。
日本人にはそういうサービスをしてくれるという口コミを読んでいたので「ホントだ〜!」と感激しながらあがらせていただきました。

「住人」にしか見られない、屋上からの貴重な絶景がこちらです。


そして、「どれにしようか」とさんざん迷った挙げ句、一生使えそうな素敵なリネンを購入。
「素敵な布が買えて幸せです〜、日本で大切に使います」と伝えると、おばあちゃんも幸せそうな笑顔を見せてくれました。

ホクホク気分で帰路につこうとしていたそのとき。
「ちょっとうちに寄っていきなさい。世界で一番おいしいカプチーノをいれるわ!」とお誘いを受けたのですっ!

■ご自宅にお邪魔して味わう、おばあちゃんのカプチーノ

こういうときはね、遠慮しませんよ。喜んでいそいそとうかがいました♥︎
お店で交流するだけでも素敵なのに、ご自宅に呼んでいただけるなんて・・・!
そういうの、やりたかったー。るるるるる~ららる〜♪

早朝から散歩していたので、ちょうどおなかがすき始めていた頃。

「おなかすいた・・・」とひもじい顔の息子w
そして、おばあちゃんのカプチーノをいただいた後の息子。幸せ〜ww

お砂糖を入れて甘くした、最高においしいカプチーノはもちろん、「このビスコッティをひたして食べるといいよ」とおばあちゃんに教えてもらって、その食べ方も気に入った息子。

イタリアに来るまで、いくら薦めてもカプチーノを飲んだことすらなかったのに。
本場に来るって大事です。好きなものが増えてよかったよかった。

■たくさん使って育てるリネン

そして私は、おばあちゃんちでもうひとつ素敵なことを教わりました。

それは「リネン」の正しい使い方。

「何度も洗って使うといいよ。どんどん使いやすくなるから」とおばあちゃんがお店で話してて、「なるほど、リネンだもんね、後生大事に取っておかず、どんどん使わなくっちゃ」とは思っていたのですが、おばあちゃんちでそれを実感したんです。

「ほら、さっきお店で見たのと同じリネンよ。どんどん洗ってどんどん使うとこういう風になるの」と見せていただいたリネンの素敵だったこと! 

あれを見ると、「もっと買っておけばよかった」と思ったくらい。


今回買った大きいほうは、テーブルクロスではなく、手打ちのオレキエッテを置いておく布として使おうと決めました。

**
アルベロベッロを去る日、もう一度おばあちゃんのお店を訪ねました。

うかがった日は「予期せぬ出会い」で、何も手土産を持っていなかったので。

日本から持参していたお菓子(普通にスーパーで買えるおいしいやつ。旅先で出会った誰かにささっとプレゼントできるよう、折り紙とともに持参するようにしています)を届けに。

ちょっとしたお菓子なんだけど、息子が手渡すとおばあちゃん、泣いて喜んでくれました。もちろんお菓子がなくっても、きっと「その気持ちがうれしいわ、また会いましょうね」と泣いてくれたであろうおばあちゃん(言うまでもないけど、私も号泣)。

またぜひお会いしたいです。

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