息子がコーヒーをドリップするようになったのは3〜4歳の頃。
挽き立ての豆に鼻をくっつけんばかりにして、「ニオ〜イ♥︎」(←いい匂い、の意)とスーハーするのが大好きで、「トッキーもやってみる?」と声をかけたのが始まりでした。
■ドリップ歴7年目の10歳男子、Tokiwa Cafeを始める。
その後も毎週のようにパパとママのコーヒーを淹れてくれ(まだ自分では匂いを嗅ぐだけ)、ドリップ歴も7年目をこえた10歳のある日から、息子が店主をつとめ、お客様を迎える「Tokiwa Cafe」を不定期で行うようになりました。
ドリッパーは「Stussy」、サーバーは「Kinto」。Kintoはとにかくカタチがかっこいい!
けど容量を示す目印がないので(スケールで測るタイプね)、油性ペンでラインを入れてますw
下に敷いてるニットは私が編んだやつ。
ちなみにStussyのドリッパーは台形なので、もうひとつ円錐形も持っています。
店主、豆の種類や気分によって使い分けているようです。
本当においしいスペシャルティコーヒーを自宅でじっくり味わう。
チョコレートのケーキやバターのきいたクッキーがお供にあれば最高。
自分で淹れるのも楽しいけれど、誰かが丁寧に淹れてくれたらなお嬉しい。
Tokiwa Cafeは、そんな「みんながちょっぴり幸せになる、休日の理想」を追求するのが目標です。
お出しするコーヒーは毎回2種類。
ロースト違いだったり、ドリップ+カプチーノだったり、シェケラート2種だったり。
わざわざいらしていただくからには、ぜんぶ真剣、ぜんぶ本気。
コーヒーはもちろんですが、おつけするおやつも本気で開発していますっ。
たとえば日焼けした店主がお相手した夏のTokiwa Cafe Vol.4では、
ドリップコーヒーを淹れてから急冷させるアイスコーヒー+シェイカーでつくるシェケラートに、「コーヒーに合うごはん」としてスパイシーなドライカレー。
店主渾身のあわあわが自慢のシェケラートは「泡までおいしい」と喜んでもらえました。
ドライカレーは、大好きだったある店の味を思いだしながらさらにスパイシー&濃厚に。
「キドウエ家で朝食を」をテーマにしたVol.5では、店主も私も夫もパジャマでお迎え。店主のめちゃくちゃな寝ぐせも好評でした(笑)。
土日くらいのんびり寝坊したいよねぇ。というコンセプトで。
ドリップもカプチーノもカルボナーラ風エッグベネディクトも大好評でした♥︎
直近ではVol.8。クリスマス直後だったので「ヘクセンハウス」をおやつにお出ししました。
コーヒーは「石かわ珈琲」のシングルオリジン「リントンマンデリン」と、イタリア人の家庭には必ず1台はあるという「マキネッタ」。
まずは店主の大好物であるマキネッタ。Tokiwa Cafeでは初披露です。
マキネッタは直火で淹れる家庭版エスプレッソ。
お砂糖をたっぷり入れ、しっかりかき混ぜてからいただきます。
マキネッタを初めて飲んだという方も多く、「おいしい!」と好評でした!
ちなみにマキネッタはエスプレッソ(カッフェ)を愛するイタリア人が考え出したもの。
簡易版なので厳密にはエスプレッソとはいえませんが、豆の選び方はエスプレッソに準じます。
(つまり、正解は「シングルオリジン」ではなくアラビカ種とロブスタ種のブレンド。イタリアのロースタリーのものを買うのが間違いありません!)
※マキネッタの豆についてはまた別の機会に〜。
つづいてドリップコーヒーをヘクセンハウスとともに。
ヘクセンハウスの中には小さな「プレゼント」を仕込んでおきました。
ヘクセンハウスを持ち上げるとプレゼントボックスが隠れているサプライズ。
「かわいいっ!」とのけぞって喜んでくださったお客様に私も大喜びでした♥︎
店主の通う小学校のかわいい後輩ちゃんも来てくれました。
- 間近で見てくれてナイスな反応♥
小さなお客様にはご希望に合わせてカプチーノやカフェオレにします。
が、まずは小さかった店主自身がそうしたように挽き立ての豆の香りを楽しんでもらい、
その後、ストレートでダークチョコレートと一緒に味わってもらいます。
このやり方で「甘くしないで飲めた!コーヒーっておいしい!」と言ってくれる小中学生は多いんです。
最初にどんなコーヒーと出会うか。とっても重要ですね。
そして、このかわいい後輩ちゃんのママが大のコーヒー好きで、マキネッタをいたく気に入り「買います!」とのことでした^^
●こちらは2カップ用。小さめをお探しの方におすすめ。
●ビアレッティ以外のメーカーもおすすめです。こちらはペゼッティ。
●キンボのエスプレッソ粉
■コーヒーのおいしさを決めるもの
ドリップコーヒーのおいしさは「7割が生豆で決まる」と言われています。
次の要素として大きいのは「焙煎」です。
つまり、飲む側の私たちとしては「良い生豆・良い焙煎」のコーヒー豆を買えばいいだけなんです。
間違いないのはスペシャルティーコーヒーの先駆者・堀口俊英さんが代表を務める「堀口珈琲」の豆です。
堀口さんたちが厳選輸入する生豆を仕入れて焙煎している店も間違いありません。
※目安として、堀口さんが主宰するLCF(リーディングコーヒーファミリー)加盟店を探すとよいかも。
こちらに、一部ですが一覧が載っています!
とはいえ、LCFグループでも店によって「焙煎の違い」が当然あり、わが家のお気に入りは北鎌倉の「石かわ珈琲」。
堀口さんの元でしっかり修業された石川さんが店主をつとめ、もちろんLCFの一員です。
北鎌倉にある店舗も素敵だし、通販で買うのもおすすめ。
(2袋までならメール便でOK。4袋買えば送料無料!)
わが家は深めのローストが好きなので、シングルオリジンだとしてもブレンドだとしてもフレンチローストを買うことが多いですが、石川さんの豆は浅煎りも美味。
北鎌倉のお店にて、師匠・石川さんのドリップを間近で見せてもらった息子。
流れるように美しい所作で丁寧に淹れる師匠の手元をじっと観察。
帰宅後、彼の淹れ方も先生に似てきました。
■おいしい珈琲の条件をまとめると・・・
・「良い生豆・良い焙煎」のコーヒー豆を見つける
・豆のまま買う
・飲む直前に挽く
・好きな道具で楽しく淹れる
「道具」にこだわるのは楽しいのでおすすめですが、最初の「良い生豆・良い焙煎」の豆が入手できなければ、残念ながらおいしさは頭打ち。
そして、おいしい豆を見つけたらぜひ「挽き立て」で味わいたいので、「豆のまま」買って、「飲む直前に挽く」。
そこで必要になるのはコーヒーグラインダー(コーヒーミル)です。
コーヒー好きなら持っておいて損はありません。
せっかくのいい豆も挽いたそばから劣化(酸化)が始まるので、挽き立てが俄然おいしいんです。
※ただし、「もともとの生豆がよくないコーヒーを豆で買って挽き立てで飲む」のと、「粉にしてもらって買ったハイエンドのスペシャルティコーヒー」、どちらがおいしいかというと、ハイエンド(LCFとかね)のほうがやっぱりおいしいです(←試しましたw)。
粉で買う場合はなるべく早く飲みきりましょう。
●わが家の愛用品・手動のミルなら「ポーレックス」
かなり均一に挽けます。ガリガリとのんびりやりたい人に。
キャンプやピクニックなどアウトドアに持参するにも便利です。
●わが家の愛用品・電動なら「Kalita ナイスカットミル」
これを買うまでポーレックスでガリガリやってましたが、電動はやっぱり便利♥︎
息子の後ろに写っているのがナイスカットミル(写真右端にオーブンレンジ、その隣はソーダストリーム、その隣がナイスカットミルです)。わかりやすい写真がなくてすみません。
うちはシルバー一択でしたが、ブラウンのほうが安いみたいですね。
●スペシャルティコーヒーのことがよくわかる1冊
●珈琲に合うお菓子のレシピも!広く深く楽しめる1冊
■Tokiwa Cafe 、高校生までは続けます(たぶん)
10歳が淹れるスペシャルティコーヒー、というキャッチコピーでスタートしたTokiwa Cafe。
このイベントをきっかけに初めてお会いできた方、なつかしい面々、アメリカからかけつけてくれた旧友、毎回必ず来てくれる店主の大親友など、いろいろな出会いやエピソードが生まれています。
師匠・石川さんご夫妻が来てくださったときも、精一杯おもてなしした店主。
この後、ずっとほしがっていた「さきっぽが細くなってて、石川さんが使ってるみたいなポット」を石川さんから贈っていただきました!
今では毎回このポットを使って淹れています。
そんな店主もいつのまにか12歳になりました。
20歳でコーヒー淹れても普通すぎるから(笑)、中学生か高校生くらいまではやってみたらどうかな?と母は勝手に期待しています。
またのお越しをお待ちしております♥︎