2020-06-03

■春のアスパラガスを最もおいしく味わえる「ビスマルク風」

毎年春になると義母がネットで頼んでわが家に贈ってくれるものがあります。

それが本当〜においしくて、食べ終わっちゃうととさみしくて、
自分でもついつい頼んでしまうのです。

北海道産、旬の極太アスパラガス!
4月から6月にかけて出荷される、今だけの味です♥︎
※商品情報はご参考までに最後に載せますね〜。

リゾット、パスタ、サラダなども食べまして、どれもこれも美味でしたが、
わが家の3人(夫・私・小学生の息子)が全員一致で
「この食べ方が一番このアスパラガスのおいしさが楽しめる!」
と気に入った「Asparagi alla Bismarck」のレシピを紹介したいと思います。

alla Bismarck (ビスマルク風)とは、目玉焼きを仕上げにのっける料理。
アスパラガスのほかには、
PizzaピッツァやBisteccaビステッカ(ステーキ)などが有名ですね。

■アスパラガスのビスマルク風・レシピ

卵は半熟に仕上げた目玉焼きでOKですが、わが家では低温調理器「anova」でポーチドエッグを作り置きしているので、今回もポーチドエッグを活用!

材料:

*アスパラガス 好きな量
*卵 1〜3個(お好みで)
*オリーブオイル 適量
*塩 適量
*パルミジャーノ・レッジャーノ たっぷり
*ブラックペッパー 適量

 

作り方:

1)アスパラガスは根元を切り、硬い部分はハカマごとピーラーでむく

2)お湯を沸騰させて、根元からアスパラガスを入れる
先端にはすぐ火が通るので、できれば時間差で根元部分は2分、先端は1分ほどで茹で上げる。
※あとで焼き色を付けるので、茹でる時間は短めに
※余熱が入るのを防ぐため、冷水にとって冷ましてもよい

3)グリルパンにオリーブオイルをしき、2)のアスパラガスに焼き色をつけたら、まんべんなく塩をふっておく

3)半熟の目玉焼きをつくる
※ポーチドエッグの場合、1)の行程の前につくっておくとよい
※わが家はAnovaでポーチドエッグを10個くらいまとめて作り、冷蔵庫に常備しています!

4)お皿にアスパラを並べて卵をのせ、パルミジャーノ・レッジャーノとブラックペッパーをたっぷりかけて、できあがり!

卵をくずし、黄味をからめながら、いっただっきまーす!

アスパラガスの甘味と卵&パルミジャーノの相性が最高!
うんまいっ!

***

母が贈ってくれるのは2Lサイズのいいやつ。
たぶんこれ。

自分で買うのは、こっちのお得な「訳あり」w
M〜Lサイズですが十分な太さ。味はもちろん保証付きです♥︎

2020-06-01

■魚介の旨みをシンプルに味わうナポリ料理

acqua pazza アクアパッツァは魚介類をトマトなどと一緒に煮込むナポリ料理。
魚介の旨みをたっぷり味わえるスープがなんともいえずおいしい一品です。

「手早くちゃちゃっと作る漁師料理」なので、ブイヨンなどは不要。
オリーブオイルも使わない、魚介と水とトマトだけのレシピもあるし、
さらにさかのぼれば「海水」と少量の白ワインで煮込んでいたようです。

漁師ならではのおいしい&シンプルな食べ方なんですね。

ちなみにアクアは「水」、パッツァは「飛び跳ねる」「狂った」などの意味。
熱した油に水分を入れるときに水分が飛び散る様子に由来する、とか
シンプルな調理法なのに飛び跳ねるくらいおいしいから、なんて説も。

※同じく「ナポリ」を代表するボンゴレビアンコのレシピもどうぞ↓
本当においしいボンゴレを作るための4つの秘訣

 

■おうちで気軽に作るために

日本のレストランで頼むとけっこう高価な一品(魚介は高いしねぇ)。
わが家では切り身を使って手軽に、かつ頻繁に作ります。
うちの息子も大好きだし、気兼ねせずたっぷり何度も味わいたいので!

尾頭のついた魚を丸っと使うとダシがよく出るのでそれがベスト。
でも、一匹丸ごとの魚はどうしてもハードルがあがるので、アサリを必ず入れて、貝から出る旨味をプラスします。

トマトは、5月後半くらいからぐんっと甘味の増す「甘さたっぷりプチトマト」(ライフの商品ですw)を必ず使用。
アサリの旬が4〜6月なので、アサリもプチトマトもおいしくなる6月ぐらいのアクアパッツァが一番好きかも。
※ドライトマトを使うのもアリです!

もちろん主役は「魚」。
よさそうな白身魚が入手できたら年中気軽に食べちゃいましょう。
お魚は何でもよいですが、お値段的によく買うのはタラやスズキです。

■アクアパッツァ レシピ

 

材料:(3〜4人前)

*切り身の魚(写真ではタラを使用)人数分
*アサリ 1パック
*にんにく 1片
*甘さたっぷりプチトマト 7〜8個
*ブラックオリーブ、ケーパー 好みの量
*オレガノ、タイムなどのハーブ(煮込み用)
*イタリアン・パセリ 2〜3枝(散らす用)
*オリーブオイル 大さじ3〜4
*白ワイン 適量
*塩、こしょう 適量

作り方:

下準備:
・アサリの砂抜きをしておく
・白身魚の両面に薄く塩を振り、水気が出たらペーパータオルで拭き取っておく
・にんにくはたたいてつぶしておく
・イタリアンパセリの葉っぱをきざんでおく
(枝は煮込むときに使えるので捨てないで!)

1)鍋ににんにくとオリーブオイルを入れて弱火で加熱し、香りが出たら白身魚をそっと皮目から入れて焼く。

2)軽く焼き色がついたら魚を裏返し、周りにアサリを並べて白ワインを注ぐ。
※ムリに焼き色をつける必要はないので、魚がくずれやすいときは裏返さずそのままアサリを投入してもOKです!
※白ワインはアサリがかぶるくらいの量を目安に。

3)プチトマト、ブラックオリーブ、ケーパー、香り付けのハーブも入れてしばらく弱火で煮込み、アサリの殻を開かせる。
※仕上げに散らすイタリアン・パセリの枝を一緒に入れて煮込んでもOK。
おすすめのハーブはオレガノ、タイムなどです。

4)スープの味を見て、塩気が足りなければ塩・コショウを適宜加える。
仕上げにたっぷりのイタリアン・パセリを散らしたらできあがり!

スープをひたして一緒に食べたいのでバゲットも添えましょう。

もしもスープが余ったら、パスタやリゾットに活用しましょう。
白身魚が具としてちょっと残っていたりして、相当おいしいです♥︎
あえてスープを残しておきたくなるくらい。。。

2020-05-17

ナポリのサンタ・ルチアで、本場のSPAGHETTI ALLE VONGOLEを食べて以来、
ボンゴレの作り方を全面的に見直しました。
そして、この先ずっと、この新しいレシピを変えることはないでしょう。

なにしろこれが「本物」なのですから!

「ナポリの海辺で出会った、人生最高の「ボンゴレ」スパゲッティ」もぜひご一読ください。

おいしく作るためのポイント4

【1】アサリの旬である4〜6月に作る! 毎週でも作る!
【2】アサリを開かせる際、白ワインをドボドボ入れない(白ワインなしでもOK)
【3】スパゲッティは、アサリのスープの中でかき混ぜて仕上げる
【4】甘さの多いプチトマトとイタリアン・パセリを必ず使う

材料:(2人前)

*旬の大粒アサリ 1パック(粒が小さめなら2パックでも!)
*にんにく 1片
*甘さたっぷりプチトマト 6〜7個
*イタリアン・パセリ 2〜3枝
*オリーブオイル たっぷり
*白ワイン 適宜
*スパゲッティ 180〜200g

作り方:

下準備:
・アサリの砂抜きをしておく
・にんにくはたたいてつぶしておく
・イタリアンパセリをきざんでおく
・スパゲッティを茹でる水に塩を加え、わかしておく
※塩はお湯の1%の濃度(水1ℓに対して塩10g)が標準的。
パスタにしっかり下味をつけたいときは2%ぐらいにしてもOKです。
・お皿をあたためておく

1)フライパンににんにくとたっぷりのオリーブオイルを入れ、弱火で加熱して香りを出す。
※イタリア人は、ボンゴレに限らず、オイルに香りを移したらにんにくを取り出す人も多いです。
にんにくも一緒に食べるときは、みじんぎりを使いましょう。
ただし、焦げると苦みになるので焦がさないようにご注意を。

2)砂抜きしたアサリをそっとフライパンに入れ、蓋をして弱火で蒸し焼きにする。
※このまま置いておけば殻が開きます。
アサリから出る水分が少ないようなら白ワインを適量加え、しっかりアルコールを飛ばします。
イタリア人はここで白ワインを足さない人も多いですね。
白ワインを足すとしても、100cc以下、少量でよいと思います。

3)アサリの殻が開いたらトングでいったん取りだし、残ったスープにプチトマトを加え、さらに煮詰める。
※汁気が足りなければここでパスタの茹で汁を加えたり、オリーブオイルをまわし入れてもOK。
※アサリの殻は飾り用だけ残しておいて、半分くらいは身だけはずしておいてもOKですが、わが家は全部そのままのっけちゃいますw

4)スパゲッティを茹でる。パッケージの表示時間より2〜3分短めに茹で上げ、
アサリのスープの入ったフライパンに投入して、ぐるぐるとかき混ぜる。
※このときにスープが乳化し、パスタにも味がしみこんでいきます!

5)温めておいたお皿に盛り付け、アサリとトマトを飾って、イタリアン・パセリを散らす。
※イタリアン・パセリはフライパンに投入して混ぜ合わせてもOK。
※フライパンにスープが残っていたら、それも残さずまわしかけましょう。
(たぶん残ってないけどw)

スパゲッティにアサリの旨みがしっかりしみ込んで、、う〜ん、完璧な仕上がり!
美味い!!

白ワインと一緒にぜひぜひ召し上がってみてください。

**

パスタを茹でるときの塩が足りなかったり、アサリの量が少なかったり、あるいは旬のアサリを使わなかったりした場合はソースの塩気が足りない場合もあります。
そのときはソースの味を見て、塩少々を加えてくださいね。

旬のアサリをたっぷり使い、パスタにも適度な塩気が入っていれば、ソースは塩要らずです!

 

2020-05-08

たけのこといえば「たけのこご飯」ですが、
たくさんたけのこを入手したときは、ぜひリゾットもお試しあれ。
炊き込みご飯より少ない材料で簡単につくれます!

★「たけのこのバター醤油ペンネ」のレシピはこちらから★

 


材料:(米2合分)

*下茹でしたたけのこ 1〜2個(大きさによるのでお好みで)
*にんにく 1片
*オリーブオイル
*野菜ブイヨン
イタリアのオーガニック・ブロードを使っています。
*パルミジャーノ・レッジャーノ
*イタリアン・パセリ

*米2合(洗わずにそのまま使います)

作り方:

1)深めの鍋にオリーブオイル大さじ2とみじんぎりしたにんにくを入れて火にかけ、香りが出たら食べやすい大きさに切ったたけのこ、米も加える。

2)米に油がまわるまで軽く炒めたら、米がかぶるより少し多めのお湯と野菜ブイヨン(大さじ1〜2。味を見ながら調整)を入れ、蓋をしないで加熱する

3)途中、水分が足りなくなったら適宜お湯を足し、お米がアルデンテになるまで煮る

4)味を見て、塩気が足りなければ塩少々を加える

5)ほどよく煮えたら皿に盛り、良質なオリーブオイルをまわしかけ、刻んだイタリアンパセリとパルミジャーノ・レッジャーノを散らして完成。

旬のたけのこを入手したらぜひ試していただきたいパスタ・レシピ。

オリーブオイルとバター、醤油を使ってしっかり乳化させるので
生クリームは使っていないのにとってもクリーミーに仕上がります。

材料:(2人分)

*下茹でしたたけのこ 1〜2個(大きさによるのでお好みで)
*パンチェッタ 10〜15g
*オリーブオイル
*有塩バター
鹿児島の醤油「母ゆずり」
*パルミジャーノ・レッジャーノ
*イタリアン・パセリ

*ペンネ 180〜200g程度
*ペンネを茹でる際の塩

作り方:

1)パンチェッタは5〜8mm幅くらいの短冊に切り、オリーブオイル大さじ1を入れたフライパンでカリカリになるまで炒める。

2)下茹でをして食べやすい大きさに切ったたけのこを入れ、バター30gと鹿児島醤油大さじ2〜3も加えて、木べらなどで混ぜ合わせる。

3)ペンネを茹で始める
※後でフライパンであえるので、茹で時間は表示より1〜2分少な目に。

4)2)のフライパンにオリーブオイル大さじ2〜3をまわし入れ、3)の茹で汁も適量加えて、しっかり混ぜて乳化させる。
※ソースを先に仕上げておき、パスタが茹で上がったら再度火にかけるイメージです。

5)お皿をあたためつつ、イタリアン・パセリをみじん切りしておく。

6)パスタが茹で上がったらしっかり水気を切ってフライパンに入れ、トングなどで和える。
※ここでもう一度味見をし、塩気や汁気の調整を!

7)お皿に盛ったらイタリアン・パセリを散らし、パルミジャーノ・レッジャーノをふりかけて完成!


味付けの決め手は醤油とバター!

バターは何でもOKですが、醤油は鹿児島の甘めのやつに限ります。
わが家はもう何年も「母ゆずり」を常備していますよ〜。
マグロやサーモンを漬けておくだけで立派なひと品になるし、ホントいろんな場面で大活躍!
※「母ゆずり」を使ったレシピ集もそのうち作りますね〜。

有楽町の「かごしま遊楽館」に行けば売っているのですが、なかなか行けないのでもっぱらAmazonで。

絶対に切らしたくない調味料なので、わが家ではお得なまとめ買いをしていますw

 

2020-04-01

■美しきちりめんキャベツCavolo Verzaの味と見た目を際立たせる料理

以前ご紹介したCavoro Nero(黒キャベツ)のズッパに続き、まためずらし系キャベツのレシピを考えてみました。

今回はちりめんキャベツ(サボイキャベツ)。
きれいな色〜っ✨ なんだかエレガント〜っ✨
料理はイタリアのレシピを参考にしたので、Cavolo Verzaとイタリア語でお呼びしましょう。

作ったのは、ロールキャベツ(イタリア語ではInvoltini  di Cavolo Verza)。
「煮ないで焼く」「美味すぎ詰め物の秘訣」はこちらにまとめています。

材料:

詰め物は多目に作り、余ったらそのまま召し上がれ♡

*Cavolo Verza(サボイキャベツ)外側数枚分
※真ん中の太い芯は取り除き、小さく刻んでスープの具などにどうぞ。
ちなみに中のほうはかなり小さめの葉っぱで黄色っぽい色味。
これもミネストローネに入れると美味です。

*セロリ1本(白い部分)、にんじん1本、玉ねぎ1個、にんにく1片
※ソフリット用です

*豚肩ロースのかたまり  500g程度
*バスマティライス1カップ
*グラナパダーノ(もしくはパルミジャーノ)60g
*ローズマリー、イタリアンパセリ
*野菜のブロード大さじ2、水2カップ
*ナツメグ、黒胡椒、ローリエ1枚

*ソース用のトマトピューレ
*仕上げにかけるグラナパダーノたっぷり!

作り方:

下準備:
・Cavolo Verzaは塩を加えたお湯で下茹でして水気をふいておく。
・グラナパダーノをフードプロセッサーでおろしておく。
※チーズグレーターでもちろんOKですが、フープロでまとめておろしておくと楽ちんです。
・オーブンは200度に予熱する。

1)豚肉をフードプロセッサーで大きめに挽いておく。
※余裕があるときはざっくり手切りするとさらに肉肉しさがUPします★

2)セロリ、にんじん、玉ねぎ、にんにくをみじん切りにする。
深めの鍋にオリーブオイルをしき、野菜を入れて弱火で炒めてソフリットをつくる。
※野菜のカサが半分になるくらいじっくりと!
※ソースのベースにもなるので、大さじ2杯分くらい別皿に取っておきましょう。

3)2)にバスマティライスを加えて炒め、豚肉も加えてさらに炒める。

4)みじん切りにしたローズマリーとイタリアンパセリを加え、
水2カップとブロード大さじ2、黒胡椒、ナツメグ、ローリエも入れる
※ナツメグはホールで買い、使うたびにすりおろすと香りが断然ちがいます★

5)蓋をして煮込み、お米に多少芯が残るくらいで火を止める。
グラナパダーノを加えて味見をし、必要なら塩を加える。
これで詰め物は完成!

6)詰め物の粗熱が取れたら、下茹でしたCavolo Verzaで巻き巻き!

7)巻き終えたら耐熱容器に並べ、グラナパダーノを上からまぶして、
200度のオーブンで15〜20分ほど焼きあげる。
※詰め物には火が通っているし、キャベツも下茹でしてあるので、焼き色がつけばOK。
高温のグリル設定で一気に焼き上げてもOK!

このまま食べてもおいしいですが、やはりソースはほしいですよね。
オーブンの焼きあがりを待つ間にささっと作っちゃいましょう。

先ほど取っておいたソフリットをフライパンに戻し、
イタリア産トマトのピューレとオリーブオイルを加えてしばらく煮込み、
塩とグラナパダーノたっぷりで味付けするだけでもOKですよ。
アルチェネロのピューレがおすすめ!ライフならかなり安いんです、これ)

焼き上がったらお皿に盛り、ソースをかけてチーズをふりかけます。

ワインと一緒にめしあがれ♡

Cavolo Verzaはなかなか手に入らないので(季節が限られているしね)、年中手に入る普通のキャベツでもやっています。

この詰め物だけでもめっちゃおいしいので、リゾットとして単体で作るのもありです♥︎

2020-03-20

■冬のお野菜Cavolo Nero(黒キャベツ)、見かけたら絶対買うやつ

青山のファーマーズマーケットで農家のお兄さんから買ったカーヴォロ・ネロ。
この季節にしか買えないので、見かけたら必ず買っておきたいイタリア野菜です。

黒というか、深いグリーンなんだけど、この色味がなんとも力強い。
味わいも、コクと旨味があって、「コンソメ要らずの野菜」って感じ。
スープに使うとよいダシが出ますよ。

■真ん中の芯は取り除いて、葉っぱだけを使用。でも、芯も食べます

イタリア人のおじさんが料理するのを見ていたら、
真ん中のかたい芯(筋?)の部分を片手で持って、反対の手で葉っぱの部分だけすすすーっと引っ張って切り離す(こそげとる感じ?)、という作業をやってました。

わが家のレシピでもその作業を必ずやっています。息子や夫も一緒になって。

もちろん、切り離した芯の部分も捨てません。
細かく刻んでソフリットにしてもいいし、アーリオオーリオ風の味付けにして
炒め物として食べたり、サラダのトッピングにしたり、
ほかの具材とあわせてパスタソースにしてもおいしいです。

材料

*カーヴォロ・ネロ(葉の大きさによりますが、7〜8枚。お好みでOKです)
*白インゲンの水煮
*ソフリット用の野菜:にんにく1片、にんじん1本、玉ねぎ1個、セロリ半分
*プチトマト 7〜8個(お好みで。甘いプチトマトを使って下さい)
*ローリエ
*オリーブオイル
*塩
*パルミジャーノ・レッジャーノ

*バゲットやカンパーニュなどのパン!

作り方:

1)「ソフリット用の野菜」をすべてみじん切りにし、オリーブオイルで炒めてソフリットを作る。
※野菜の量が生の半分くらいになるまで、弱火でじっくり! このソフリットが旨みの秘訣!

2)カーヴォロ・ネロは筋を取り除き、葉っぱの部分だけを手で適度な大きさにちぎっておく

3)ソフリットができたら半分に切ったプチトマトとカーヴォロ・ネロの葉っぱも加えてさらに炒める。

4)ある程度しんなりしてきたら白インゲン豆の水煮を入れ、水も加える。
月桂樹を入れて蓋をし、クタクタになるまで煮込む

5)パンをカリカリに焼いておく。
※トースターでもOKですが、わが家ではバターをしいたフライパンで両面を焼いています。
バターの香りがまたよいのです!

6)味を見て、おいしい塩で調味する。
※必要に応じて野菜のブロードを追加。
カーヴォロ・ネロのコクが加わるので塩だけでもおいしいです。お好みでどうぞ。

7)お皿についだら、良質なオリーブオイルをたっぷりまわしかけ、すりおろしたパルミジャーノ・レッジャーノもたっぷりかけて、完成!

 

■材料は牛肉、セージ、プロシュット、黒胡椒、バター+オリーブオイルだけ!

ローマを代表する肉料理、サルティンボッカ。レストランでも家庭でも頻繁に登場します。
イタリア語で「口に飛び込む」(salti=ジャンプ、bocca=口)という名前の通り、サッと簡単に作れてパクッと食べられるもの、おいしくて口に飛び込んできちゃうもの、といった由来があるようです。

ローマの下町「トラステヴェレ」で食べたサルティンボッカはおいしかったのですが、
「お肉、ちょっと焼きすぎ? かたい!」というのがやや不満でしてw

ちょうど、料理教室のリクエスト・メニューで「カルボナーラ」という声が多かったので、ならば一緒にローマ料理をお教えしよう!と、サルティンボッカのレシピを開発しました。

■決め手は焼き加減。バターのプールで一泳ぎさせる感じ。

使うお肉は牛でも豚でも鶏でもOKですが、プロシュットとセージは必須です。
バターと黒胡椒のアクセントも欠かせません。

逆にいうと、材料はそんなもんでいいので、ハードル低いです!
牛肉は肉叩きでがんがん叩いてのばすので、安いステーキ肉で十分。

キドウエ家のこだわりは、「肉を焼きすぎないこと」。

最初の試作では、フライパンでオリーブオイルとバターを熱したら肉を一気に並べて焼いていましたが、
(裏返さずにスプーンでバターをまわしかけながら)
それだとどうも火が入りすぎな感じがして、焼き方を見直しました。

そこで、採用した焼き方は、1枚ずつ肉をトングでつかんでバターのプールに入れ、
(フライパンを斜めにして深さを出すとやりやすいです)
しゃ〜っ、しゃ〜っとゆっくり裏返しながら、色が変わるまで泳がせる感じ。

トングでずっとつかんでおいて、焼き具合を完全にコントロールすることが大切です。
1枚につき両面10〜15秒ぐらい。お肉の色が変わればOKです!

材料(4人前)

*ステーキ用の牛肉(オージービーフなどで十分)2枚程度
→肉叩きでたたいて10cm程度の大きさに切るので、豚肉を使う場合もやや厚みのあるスライスを選びましょう。
*プロシュット 4〜5枚(肉の大きさに合わせて適量)
*セージ
*有塩バター(大さじ2〜3)、オリーブオイル(大さじ2)
*黒胡椒 適量
*小麦粉 適量(なくてもOK)

作り方:

1)牛肉を肉叩きでガンガン叩いて薄くし、10cm×5cmほどの大きさにカットする。
※肉叩きは100均でも売っています。
安い肉もおいしくなるし、にんにくをつぶすのにも便利!ぜひお手元に♡

2)片面に黒胡椒をふり、プロシュットをまんべんなくおおう。

3)裏面にだけ小麦粉をつけ、余分な粉ははたく(小麦粉はつけなくてもOK)。
上面にセージを1枚のせて楊枝で留める。

4)フライパンにバターとオリーブオイルを入れて十分に熱し、両面をさっと焼く。
※冒頭に書いた「プールで短時間だけ泳がせる感じ」です。
※豚肉の場合は焼き色がつく程度に焼いてもOK。

5)お皿に盛り付け、フライパンのバターソースをまわしかけ、仕上げに黒胡椒をふる。
※ソースに白ワインを加え、小麦粉・バターとまざるようにフライパンをゆすってもOK。

***Tips***

セージって、香りが独特で使いにくい印象があったけど、この料理にはセージがベスト!
余ったセージは刻んでパスタやスープに入れてもおいしいことも知りました◎
今ではベランダガーデンに植えて、常備しています。

ワインが進む肉料理なので、グラスになみなみ注いで、めしあがれ!

2020-01-21

  ■ひき肉は使わない!かたまり肉でゴロッと肉肉しいラグーソースに

ハンバーガーのパティはハンドチョップの牛肉で作るとダンゼンおいしい。
ならば、とラグーソースも手切りでやってみたら、これがまたっ・・・!

ひき肉を買ってくるのに比べたら、そりゃ手間はかかります。
でも仕上がりの違いを考えたら、挑戦する価値は大あり。
ソースを作ること自体に手間がかかっているんだから
ハンドチョップの手間を惜しんでおいしさが半減するなんてもったいない。

しかも、ごろごろ大きめカットでよいので、そこまで大変じゃありません。

※本場・イタリアでも、南のラグーはごろっと大きなお肉で作るんですよ〜。
「ラグーソースをハンドチョップにする理由。プーリアとナポリのラグー考」もご一読ください♡

材料(4人前):


〈あまったソースはラザニアなどにも使えるので作りやすい分量でどうぞ〉

*セロリ1本(白い部分のみ)、にんじん1本、玉ねぎ1個、にんにく1片
*赤身の牛肉(スーパーで買える手軽なオージービーフなどでOK) 500g程度
*パンチェッタ 50g〜
*トマトピューレ 200g
*ワイン
*野菜のブロード(ブイヨン) 20g ※おすすめは以下に↓
*ローリエ2枚
*ローズマリー1枝
*パルミジャーノ・レッジャーノ
*オリーブオイル
*黒胡椒
*イタリアンパセリ

●野菜のブロードについて:
野菜のダシは本来、本物の野菜から作りたいところですが、
すべて手作りするのは大変なので、おいしいブロードを!
私のイチオシはイタリアのイタリアのオーガニック・ブロードです。
少し高い気もしますが、まろやかでナチュラルな旨みを加えるたいなら、ぜひ!

*パスタ
わが家ではプーリア名物のオレキエッテを手打ちしています。もっちもちでおいしいです!
手打ちオレキエッテのレシピも制作中です。お楽しみに!

作り方:

1)牛肉を包丁で大きめの短冊切りにし、塩と黒胡椒をふっておく。
※包丁をしっかり研いでおき、スッスッといけば意外とすぐにいけちゃいます!
同様に、パンチェッタも牛肉よりやや小さめの短冊切りにしておく。

2)セロリ、にんじん、玉ねぎ、にんにくをみじん切りにする。
深めの鍋にオリーブオイルをしき、野菜を入れて弱火で炒めてソフリットをつくる。
※野菜のカサが半分になるくらいじっくりと!
ソフリットはいったん皿に取っておく。

3)同じ鍋にパンチェッタを入れ、カリッとするまで焼く。
牛肉も加えて、強火でジューッと焼く。
みじん切りにしたローズマリーも加え、香りを移す。

4)肉が焼けたら2)のソフリットを鍋に戻し、肉がひたひたになるくらいの赤ワインを注ぐ。
アルコールが飛んだらトマトピューレと野菜のブイヨン、ローリエも加えて煮込む。
※ローリエは加える前にコンロの火でさっと炙って香りを立てましょう。

5)しっかり煮えてとろみが出てきたら味見をし、必要に応じて塩こしょうを加える。

6)茹でたパスタと和え、お皿に盛り付けたら、みじん切りしたイタリアンパセリとパルミジャーノ・レッジャーノをたっぷりふりかける。

***Tips***

肉を手切りするのが最大のポイントですが、コクと旨みを出し、酸味をおさえるためにはトマト選びも重要です。

夏、トマトのおいしい季なら、完熟の「甘いプチトマト」(ライフの商品ですw)を10個ほど入れますが、安定して使えるのはトマトピューレ。

私のおすすめは、酸味が少なく旨みの豊富なアルチェネロの有機トマトピューレーです。
味の良さはもちろんのこと、1個ずつの適量が3パック入りなので使いやすい!
開けても使い切れずに余っちゃうと困りますもんね〜。
生トマトのフレッシュさには負けますが、サラダで食べるわけじゃないし、
しっかり煮込んで使う料理にはとても向いています。
ラザニアもこれで作るので、わが家はいつも常備していま〜す。

トマト缶を使う場合はイタリア産のプチトマト(ダッテリーニ種など)を。
1缶入れると多すぎるので、トマト缶の場合は半量ほど入れています。

2020-01-16

「本場のカルボナーラ」に必要な材料は?

本場ローマの「カルボナーラ」をおうちで再現してみましょう!
材料は、グアンチャーレ、ペコリーノ・ロマーノ、卵、黒胡椒だけ。
(オリーブオイルと塩は適宜)

とてもシンプルです。だからこそ、材料選びがホント〜に大切!

※ポイントは「本当においしいローマのカルボナーラに必須の材料3つとは?」にまとめました。

 

材料(2人前):

*スパゲッティ180g程度
*卵黄4個分(もしくは、卵黄2個分+全卵1個分など、黄味の濃さによって調整)
*グアンチャーレ (入手できなければパンチェッタ)40g
*ペコリーノ・ロマーノ(入手できなければパルミジャーノ・レッジャーノ)30g以上
(最後にふりかけるトッピング用は別途用意!)
*塩適宜 (グアンチャーレとペコリーノの量が充分なら塩は不要)
*黒胡椒 たっぷり!

下準備:

●たっぷりのお湯をわかし、塩を加えておきます。
※塩は湯量の1〜0.8%。けっこう多めです。
家庭で作るとたいてい塩が少ないので、最初は量って適量を知りましょう。

●グアンチャーレを適当な大きさに切ります。
※ローマでは「肉〜!」って感じで大きめサイズの店が多いです。

●ペコリーノ・ロマーノをたっぷり削っておきます。
量が多いので、フードプロセッサーを使ってもOK。
※パルミジャーノ・レッジャーノでも代用できますが、クラフトのパルメザンチーズはベツモノなので絶対にNG!

●お皿を温めておきます。

作り方:

1)ボウルに卵黄を入れて溶き、削ったペコリーノを加えて
ホイッパーでしっかり混ぜ合わせる。

2)フライパンにオリーブオイル(分量外)を少量しいて
グアンチャーレを弱火でじっくり焼く。
香ばしい匂いがしてカリカリになったら火を止め、
1)のボウルに脂ごと加える(すべて脂を入れると多すぎるで適量)。
※ここで一度味見をし、塩気が足りなければ適宜、塩を足す。

3)スパゲッティをアルデンテ(指定の時間より1〜2分少な目)に茹でる。
茹で上がったらお湯を切り、2)のボウルでソースと和える。
※2)のフライパンにソースを移してスパゲティと一緒に少し加熱してもよいが、卵黄がかたまるとボソボソしたそぼろ状になるので要注意。

4)温めておいたお皿に高く盛り付けたら
たっぷりのペコリーノ・ロマーノと黒胡椒をかけてできあがり!

↑こちらはローマの名店「ロショーリ」のカルボナーラ。 イタリアの卵黄は黄色いので、カルボナーラもきれいな黄色です。

***Tips***

・肉はグアンチャーレ(入手できなければ、パンチェッタ)
・チーズはペコリーノ・ロマーノ(入手できなければ、パルミジャーノ・レッジャーノ)
・卵は良質なものを黄味だけ
・生クリームは不要(なめらかさを保持するためほんの少量使うのはあり)

正しい材料さえそろえれば失敗なくできるレシピなので、
ぜひぜひ作って、味わってみてください!

本当〜においしいですよ♥